
T.M.Revolution アクションフィギュア化プロジェクトインタビュー
T.M.Revolution アクションフィギュア化プロジェクト始動! 年に1度のフィギュアの祭典「TAMASHII NATION 2022」にて、その全貌がついに明らかとなる。そこでプロジェクトの中核であり、TAMASHII NATION 2022のオープニングセレモニーにも参加していただく予定のT.M.Revolution = 西川貴教氏にインタビュー。今回のフィギュア化プロジェクトについて、名曲「HOT LIMIT」、そしてフィギュアに対する想いなどを語ってもらった。
■T.M.Revolution アクションフィギュア化プロジェクト
――今回のプロジェクトについてお聞かせください。
西川: 自分自身がどんな造形をしているのか? あらためて立体として確認することは、なかなか経験できないので、非常に嬉しかったですね。自分の背中を、肉眼で立体として見るのは初めての経験ですから。開発面では(自分自身を)肉体をスキャニングするなど、その徹底ぶりに感動しました。フィギュアの技術革新、その精度、何より最初の“ひな形”となる原型を作っていただく造形師の方の技術、表現力に驚かされましたね。

――スキャニング時はかなり肉体を仕上げられたのでは?
西川:一生残るものなので、確かに(スキャニングに)合わせたところもありました。とは言え、ボディコンテストのように絞り込んでしまうと必要な部分にボリュームがなくなってしまう。フィギュアとしての重厚感、面白さも考えたうえで肉体を作り上げました。あまり絞りすぎずに、ある程度締めるところは締める。フィギュアになる事を想定しての肉体調整はかなり難しかったですね。フィギュアとして一番良い状態、いろんな神経と栄養が行き渡ったベストの肉体を提供したいなと思って、はい(笑)。

――今回のコスチューム「HOT LIMIT」仕様についてお聞かせください。
西川: 「どうしてもHOT LIMITの衣装で」というスタッフの皆さんの熱意にほだされて(笑)。期せずして、今年は地元滋賀県の近江高校が高校野球で甲子園に立たせていただいたんですけども、その際に応援テーマソングとして「HOT LIMIT」を演奏してもらっていて。新たに知っていただいた方が、この曲をまた応援していただくという事も多く、タイミング的に非常によかったと思います。リリースから20年近く経つ楽曲ですが、今もたくさんの方に聞いていただいているので、今回のフィギュア化プロジェクトは楽曲と合わせて楽しんでいただけるといいですね。
――あらためてご自身のコスチュームを見ていかがですか?
西川:いやあ、よくこんな格好して歌ってましたよね(笑)。今回新調した2022年版のHOTLIMIT衣装をあらためて着てみると、当時感じなかった“生々しさ”を感じるんですね。ぶっちゃけ当時の体形とはだいぶ変わっているので。衣装デザインは当時のデザインをベースにしていますが、中身の方も肉体的に2022年版になってるのが不思議な感じで。通常ですと中身はそのままで外装が変わるのですが、システム(肉体)の方がより変わって外装が変化の少ない珍しいパターンのアップグレードです。逆に言うと、1998年当時のフィギュアを作っておいたらよかったですね(笑)。全然違いますから、厚みも筋肉の付き方も。まぁ、まったく別物になってますよね。

――監修におけるこだわりについてお聞かせください。
西川: やはりせっかくボディのスキャンまでしていただいたので、本物の筋肉の付き方をポイントとして注力して作成していただきました。あとはバランス感覚ですよね。僕は「ベストボディ・ジャパン」では、ボディバランスを褒めていただいて優勝しているので。それぞれの部位の筋肉の付き方も大切ですが、今回は全体のバランスをすごく大事にさせていただいた感じですね。

――肉体美の再現も見どころですね。
西川:今の自分のボディバランスを忠実に再現していただいているので、これはすごいです。それこそ自分自身も実際の背中の筋肉の付き方なんて、3Dデータや立体物になった状態のものを見て初めて理解するくらいでしたから。肩回りなどはつい自分で見える箇所のフロントやらサイドを中心にトレーニングしがちで、背面は意外と見落としがちなんですよ。フィギュアを見ると、しっかり付いてきているので、今は逆にこの状態に追いつくように頑張っているところです。今回のS.H.Figuartsは次のボディメイクの参考にさらになりますよ。本当に、もっと早くスキャンしてもらっていれば……。また何年かしたらまたちょっと付き合っていただいて、アップグレードしてほしいくらい(笑)。
■TAMASHII NATION 2022
――「S.H.Figuarts T.M.Revolution」はイベント「TAMASHII NATION 2022」でお披露目となります。西川さんにはオープニングセレモニーにも参加いただきました。
西川:もう非常に光栄なことです。こういう機会を持たせていただくことは、なかなかないと思いますので。

――イベントは毎年開催されているのですが、ご存じでしたか?
西川:もちろん。やはり最新の情報、彩色などフィギュアの精度の進化、変遷みたいなものを傍らで追いかけさせていただいています。最近は素材もどんどん変わってきて、重量感や質感にこだわられたものも増えてきていますし、やはり興味はありますよね。先日も話題となった大きなサザビーとかも。
――「METAL STRUCTURE 解体匠機 MSN-04 サザビー」ですね。
西川:スカート内部のバーニアなど、めちゃくちゃ綺麗で。あれをプラモデルで自力で再現しようとすると、もう本当に時間と技術と必要なんですけども、あの完成度のものをね、完成品として購入することが出来るなんて。現在はいろいろなフィギュアが幅広く出てきてるのかなとも思います。

――アニメだけでなく、フィギュアにも造詣が深いんですね。
西川:それこそファーストガンダムの盛り上がりを受けて、ガンプラを買うために徹夜で並んだ世代なので。今はフィギュア自体が趣味の領域を超えて本当に文化として根付いていると思います。それこそ海外の方には日本を知っていただくきっかけになっていますからね。日本から輸出する貴重な文化としてのアニメやフィギュア。国内国外を問わず、多くの方々に広く日本の文化として楽しんでいただいている事は、すごく光栄だなと思っています。
■S.H.Figuarts T.M.Revolution
――ファンに見ていただきたい箇所などありますか?
西川:今回はやはり「HOT LIMIT」、しかもステージまで付いてくる。となると、皆様にとってミュージックビデオのイメージがすごく強いと思います。歌っている表情も、交換用パーツとして表現していただいています。当時の撮影はヘリコプターとかでやっていて。今ならドローンで出来る撮影ですけど、フロリダの沖合に作ったステージにヘリが接近して、とんでもない状況! その当時の表情を忠実に再現していただけるんじゃないかと(笑)。

――「HOT LIMIT」は曲、衣装ともに、西川さんにとっても思い入れはだいぶ深いようですね。
西川:いや逆に言うと、よもやよもや、こんなに皆様にいじっていただけるのかと。こんなに毎年新鮮に“擦られる”曲も、なかなか無いと思うんですよね。それこそ冬になると山下達郎さんの名曲「クリスマス・イブ」が毎年流れるように、夏になると「HOT LIMIT」。本当にありがたい。もうこのまま何十年と、夏になったら擦られる曲として、遊び続けていただけると嬉しいなと(笑)。そういう意味でも、フィギュアは単に思い出だけではなくて、その瞬間を切り取っていて、その時代の空気感なども全部纏ってくれてる感じがします。しかも画像や映像のように二次元ではなく、それを立体的に見ることが出来る。いろんな角度から思い起こさせてくれるひとつのきっかけとなる。衣装もゴールドの指し色が加わった今回の2022年版「HOT LIMIT」フィギュアがそうなってくれれば、また嬉しいです。

――お勧めのポーズはありますか?
西川:オプションパーツとしてマイクが付属するので、やはりライブのステージの再現とか。うーん……でもまあ、こればっかりは本当に皆様のお好きなポーズで!!こちら側としてはフィギュアの完成までこだわって「素材」を提供させていただくので、あとはもう本当に自由に楽しんでいただきたいなと。

――では、ユーザーとしてご自身のフィギュアがお手元に届いたら、どのように遊びたい等の想定はありますか?
西川:そうですね。ちょうどつい先日、あまりの誘惑に負けて映像配信サブスクである「Disney+」に入ったばかりなんで。ブラックパンサーのフィギュアの隣に飾ったりを考えています。色合い的にもブラックパンサーの隣がすごく良さそうじゃないかなと。こっそりアベンジャーズと並べて「あれ、一人多いな?」みたいな(笑)。
――西川さんのフィギュアコレクションに加えていただけそうですね。
西川:もちろん! 一緒にツアーも回りたいと思います(笑)。
――では最後にフィギュアを待っているファンの皆様へメッセージをいただいてもよろしいでしょうか?
西川:皆様のおかげで、「HOT LIMIT」はこんなにも長くたくさんの方に遊んでいただける楽曲、コスチュームになりました。そして今回フィギュアにしていただけました。曲や、曲がもつ世界観みたいなものが、自分の手からどんどん離れてみんなのものになっていく……それは生み出す側の人間にとって実は一番嬉しいことだと思います。自分だけのものじゃない、もうどんどん皆様のものになり、しかもその熱意をこういったフィギュア企画に繋げてくださる方がいてくださる。とても感謝しています。さらにこの熱意を同じように受け止めてくださる方々がいる事が僕にとってすごく嬉しいことです。この連鎖をさらに生み出していけるように、今後も頑張っていければなと思っています。
――ありがとうございました。
西川貴教

■PROFILE
1970年9月19日生まれ。滋賀県出身。1996年、ソロプロジェクト「T.M.Revolution」としてデビュー。「HOT LIMIT」のほか、『機動戦士ガンダムSEED』のOP「INVOKE -インヴォーク-」、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のOP「ignited -イグナイテッド-」などヒット曲多数。圧倒的なライブパフォーマンスで、多くのファンを魅了する日本を代表するアーティストのひとり。

T.M.Revolution「HOT LIMIT」2022Ver.誕生秘話 ~[衣装制作]早瀬昭二 インタビュー~
「T.M.Revolution×S.H.Figuartsアクションフィギュア化プロジェクト」では、名曲「HOT LIMIT」のコスチュームで西川貴教氏を大人向けのアクションフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」化。今回のプロジェクトではフィギュア化のために、衣装も新たに2022年版HOT LIMIT衣装を制作している。そして、衣装制作を担当しているのが早瀬昭二(マッシュトラント)氏である。早瀬氏はこれまでも西川氏のさまざまな衣装制作を担当。現在の西川氏の肉体に合わせた衣装はいかに制作されたのか? そのこだわりについて早瀬氏本人に語ってもらった。
■コスチューム制作
――衣装制作はどのようにスタートしたのでしょうか?
早瀬:“当時の衣装を今の肉体で着る”がコンセプトでした。作るために必要な物として今の本人のマネキンと当時の衣装資料写真。すでに3Dスキャンをしたデータがあったので、1/1マネキンを発泡スチロールに出力してもらいました。問題は資料……無いんですよね。

───当時1998年、今から20年以上前ですよね。
早瀬:インターネットの力を駆使するのですが、自分の検索技術では限界があり、どんな質感で、どんな生地のテンションなのかわからなくて。で、今さっき(※)本人に聞いて答え合わせができたレベルでした(笑)。
※本インタビューはT.M.Revolutionライブ収録後に行っております。
──衣装制作はかなり苦労されたのでは?
早瀬:実際、形を作ること自体はそうでもないのですが、現在の身体を横から見ると、胸の筋肉の盛り上がり方が「軽トラ」の前部分みたいなシルエットで(本人が言ってたんです)。当時の「HOT LIMIT」の頃と体形が違うんですよね。当時はフラットな体つきだったのが、より三次元的となり、直線的なもので構成して覆うことが非常に難しくて……。当然のことながらライブで動けるようにするなど、ステップがいくつもあったんですよ。「こうは動くけど、ここがこうなっちゃうんだけどどうしましょう?」って相談する相手もいないので10人くらいの自分といつもディスカッションしていましたね(笑)。
――ご本人のスキャンデータとは言え、その日の条件・パンプアップ状況などでもサイズは変わりますよね。
早瀬:ですね。洋服のサイズでバスト・ウエスト・ヒップなどがありますよね? B○W○H○みたいな。仮にその円周わかったとしても上から見て丸なのか、俵型なのか、四角いのか、これによって違うんで。ゆったりとした服などではあまりシビアな話ではないのですが、今回みたいな形の場合、位置が1cmずれただけでも、大きな差を生み出すんです。ただ筋量が増えたところは位置さえ特定できてしまえば、型紙である程度は直せます。
──フォルムや曲線が変わってしまうんですね。
早瀬:そうですね。その誤差を補うのにレオタード生地みたいなものも考えましたが、あの筋肉にピタピタのレオタード衣装ってのも……なかなかなんで。そもそもフィギュアの生地感は0.5mmくらいなんですが、1/1だと7mmくらいなんです。ウルトラマンのコスチュームが5mmくらいなんですが、それで作ると筋肉がつぶれちゃうんです。で、今回は2mmを選びました。そこにフィギュアの塗装に近いマットな生地(1mm厚弱)貼って、縁にテクスチャの違う生地でパイピング(縁を生地で包む)して何とか厚みを出しました。パッと見で4mm強に。フィギュア制作に携わっているすべての方々は厚みやピッチは絶対に気にするはずなので、ミシンで縫える範囲ですが頑張りました!

――素材にはディテールもありますよね?
早瀬:さすがに1/1になったとき、マットな生地だけでは「間がもたないかな?」と思って。最初に3種類のテクスチャを作ったんです。今のタイプのほか、スパイダーマンのスーツのようなハニカム構造や“あみだくじ”のようなタイプもありました。その中から西川さんに選んでいただきました!
──制作時も西川さんとやりとりがあったのでしょうか?
早瀬:本番に近い1回目のサンプルを作ったときなのですが、「う~ん。なんだろう、こんなに線、太かったっけ?」って言われて…。結果、自分の計算が間違えていて…。1cm強太く作ってしまったのです。眼力王! T.M.Revolutionでした。
――西川さんの肉体に合わせて、衣装自体もアップデートされているんですね。
早瀬:ですね。当時の衣装を再現することが前提だったのですが、そもそも靴など同じものがなくて似ているものを探そうとしているとき、西川さんが「あ! あれが合うかも?」って靴が決まり、その靴のデザインに合わせて、ベルトの位置関係を“すこ~~し”だけ変えました。肉体の肌面積なども当時と違うため、オリジナルに無理に似せるよりもオリジナルに見えるルールの中でのアップデートが必要となりました。オリジナルを知っている方々からツッコまれない程度に、ここから“当時の衣装”→フィギュアと同じ衣装へシフトチェンジしました。
──シフトチェンジによってアップデートされた箇所はありますか?
早瀬:あ! あと衣装にゴールドのラインが入っています。もともとの使用する素材の一部に入っていたのを西川さんが「パーツのフチにちょっと差し色で入れるのありかも?」。で、手首、二の腕のそれぞれに配色したものを作りました。ここで自分が痛恨のミス。フィギュア開発のチームにベルトのピッチが変わったことやゴールドの配色があることを伝え忘れていて。

──フィギュア実物と別衣装になってしまう可能性もありますよね。
早瀬:最終的には間に合ったのですが、原型師さん、本当にすいませんでした! そして、ありがとうございました。
――今回のプロジェクトは、かなりプレッシャーもあったのでは?
早瀬:いや、ホントにすごかったですよ(笑)! 今、このタイミングを迎えるまで3ヶ月近く夜もまともに眠れませんでした。写真がそれを語っています(笑)!
――衣装制作ではかなりのトライ&エラーもあったのでは?
早瀬:ダメだったら作り直す。何度か作り直して、これが4体目です。こんなに作る予定ではなかったんですけどね。最初はサンプル1個作って、本番作って、本番で調整して2.5体ぐらいで終えるイメージでした。もとより材料自体ギリギリで、もし作り直すパーツがあった場合、実はアウトでした……。
――西川さんの衣装姿を見て、あらためて感想はいかがですか?
早瀬:今日を迎えるまで、それこそ「失敗したらどうしよう」とか、「収録が中断になるような直しが発生したらどうしよう」とか。衣装は実際に着ていただいて、何事もなくライブなどが終わって、初めて完成形に近くなるので。まずは一安心しました(笑)!
■S.H.Figuarts T.M.Revolution
――フィギュアの実物はいかがですか?
早瀬:フィギュアのクオリティがすごいのは当然のことなんですが、いや~、このポージング! 関節のギミックがすごい!! さっき西川さんもこのフィギュアを触りながら「すごい……どのポーズをしても自分を見てるみたい」って言っていて。自分が昔持っていたフィギュアではありえないくらいの関節の数、ましてやこのサイズ感で……。ホント、びっくりです!

――早瀬さんは「S.H.Figuarts」はご存じでしたか?
早瀬:いや、全然……あの、存じ上げませんでした。すいません。仕事始めて30年以上アニメやおもちゃの情報はほぼ更新できてなくて……。
──実際、フィギュア化、さらにフィギュアのための衣装制作の依頼に対して、率直にどう思われましたか?
早瀬:衣装制作については、みなさんの知っているオリジナルに対して手を加えることには若干の抵抗がありました。フィギュアについては「ディテールどの位なんだろう?」ぐらいで。実際出来上がったものを見て、あまりにも技術の進化に“浦島太郎状態”です。
――逆に昔はフィギュアなど集めていたことも?
早瀬:当時、ほしいフィギュアなどあまりなかったので集めていなかったのですが、中学生くらいのとき大好きすぎて「ウイングマン」を針金にハンダ線巻いてパテで作ったりしてました。それこそ小学生時代は「HOW TO BUILD GUNDAM」で小田雅弘さんたちの作例を見ながらガンプラ作ってましたね。

――「HOW TO BUILD GUNDAM」はガンプラ制作のバイブルですね。
早瀬:ですよね! この本が出る前までは普通にキットを組んでいたんですが、「HOW TO BUILD GUNDAM」を見てからは、動力パイプはおろか、“手”などもパテとランナーで自作していましたね。「あー、ここを詰めて、ここを盛ると似てくるんだ」って。同世代の方たち大半がやっていたと思います。自分が子供の頃のおもちゃってなんだか似ていないものが多くて。今見るとそれも味があっていいんですけどね。たまに「どうしてこんなに似てないんだろ?」ってもの、けっこうありましたからね(笑)。
――当時の既製品のような“違和感”は感じないですか?
早瀬:(笑)。まったくもって感じないですね! 違和感どころか感動するレベルですよ。本当にすごいです。差し替えパーツもすごいですし、下の台座からマイクからどれをとっても、見て、触って、本当に楽しいです!
――可動の進化もあり、ポージングの自由度も常に進化していると思います。
早瀬:ですね。前提として「ここを見てほしい」、「こう使ってほしい」など、自分も作り手側の気持ちを伝えたりしますが、こういうフィギュアは繊細に扱わないと、(パーツが)取れたり、折れたりするじゃないですか? 見て、触って、楽しいだけではなく、同時に頭の中で指先の力を調節しながらなんてちょっとした“知育”的な気がします。さらにポーズをつけ、眺める角度によって見える世界が違うのも想像力をかきたててくれますね。

――早瀬さん的にも欲しいと思っていただけますか?
早瀬:(笑)。そうですね……正直、“普通の西川さんの人形”を欲しいかと言ったら別に欲しくないかも…すいません(笑)。でも、これは間違いなく欲しいです! 多分、何個も買って回りに配るかも(笑)。とにかく見て、触って、楽しい! 同じサイズ感のフィギュアとか、家具とか集めたくなりますね。多分、西川さんも「自由に遊んで」って感じだと思いますし、それこそ“タカノリ的にもオールオッケー”なはずです(確認してないですが)!
――ありがとうございました。
早瀬昭二(マッシュトラント)

特殊衣装、着ぐるみ、プロップス、アイドル衣装制作などを手掛ける。CM、ライブなどのアーティストの衣装のデザイン、パターン、縫製などを担当している。
本帖最后由 联邦の吉姆 于 2022-11-17 21:21 编辑