現代のイメージで蘇った異形のザク、MS-06Fドアン専用ザク
続いては、ククルス・ドアンが搭乗しているドアン専用ザク。テレビシリーズ時には作画の関係でやたらスリムな姿で描かれていましたが、その姿をイメージソースにしながら、「脱走兵がきちんと整備できずに使用している、各部の装甲が外れた姿」としてデザインされた異形のザクを設定通りに立体化。
あちこちがダメージを負って壊れている機体が完成品フィギュアとして商品化されることは少ないので、そういう意味でも貴重な立体化だと言えるでしょう。
頭部はフレームが歪んで若干面長な感じになった形状を見事に再現。特にモノアイ下の装甲が浮いて隙間が出来ている様子まで作り込まれています。後頭部も装甲が外れた状態となっていて、内部のフレームが剥き出しに。モノアイは劇中では画面演出に合わせて大きさが異なっているので、それを再現すべくパーツ組み替えができるなど、芸が細かいです。
肩部スパイクアーマーは通常の量産型ザクとは違う突起の小さな形状。動力パイプも一部外装が取れた状態などを抜かりなく表現しており見所が多いです。
サザンクロス隊のマーキングは激闘を物語る、一部が剥離したような状態をわざわざ多層のプリントで表現しています。
そして、ドアン専用ザクのもうひとつの注目ポイントは攻撃のダメージによって割れて剥がれた装甲とそこから覗く内部フレーム。この情報量の多さによって、量産型ザクがベースながらもドアンのキャラクター性をも表していて、各部をじっくりと見たくなる作りになっています。塗装に関しても、ダメージ表現と合わせる形で、くすみや退色したイメージが表現されていて、歴戦の猛者感が漂います。
ランドセルは、これまでG.F.F.M.C.で発売されてきたTHE ORIGIN版量産型ザクとは異なる、テレビシリーズ版に近いシンプルな形状を新規パーツで表現。「その解釈があったのか!」と驚いたファンも多い、スラスターカバーの開閉ギミックももちろん盛り込まれています。
G.F.F.M.C.版のザクは可動域の広さに定評がありましたが、ドアン専用ザクにもしっかりと継承されています。肩部は引き出し式関節構造によって、劇中で印象深い「大きく振りかぶって斬りかかる」というヒート・ホークアクションを完全再現可能。また攻撃後の着地や立てヒザで座る姿勢も取らせることができるので、劇中の名シーンをポージングさせて楽しむことができます。
劇中ではヒート・ホーク1本で戦い抜いたドアン専用ザクですが、G.F.F.M.C.ではオプションパーツが充実。ザク・マシンガンやMS用バズーカのバリエーションが付属するので、ありし日に活躍していたであろう姿を想像しながら、銃火器を持ったアクションポーズをとらせることができます。ザク・バズーカに関しては、ランドセルへのマウントパーツも付属するので、2本のザク・バズーカを背負った重装備仕様の姿にすることも可能。劇中イメージに囚われずに、いろんなドアン専用ザクのシチュエーションを楽しむことができます。
最後に、ガンダムと組み合わせで、ドアン専用ザクからの攻撃シーンを再現してみました。関節部にダイキャストを駆使しているおかげで大胆なポーズも自在に取らせることができるので、いろんな戦闘シーンを再現してみてはいかがでしょうか?
それぞれ単体でも魅力のあるアイテムですが、揃えることによって飾る楽しみも増えますので、ぜひ2体とも手に入れてみてください。
本帖最后由 联邦の吉姆 于 2022-08-05 12:34 编辑