
「HG 1/144 ストライクフリーダムガンダム」は、パチ組みをして楽しむもよし、こうして自分好みに改造するもよしと、お好みによって幾通りの味わい方ができるキット。マイスター関田の製作記事を次回から開始しますので、ぜひ、自分で手を入れていく楽しみ方をご覧ください。
キット素組み前面。上記記事「ガンプラ新作レビュー」も併せてご覧いただければ、この状態ですでに十分楽しめるキットであることが分かります。

そしてこちらが作例! キットのレベルの高さにマイスター関田の“濃さ”を盛り、個性が出た作例となりました。ポージングも、スタンダードな立ち姿ではなく、マイスター関田自身により作例のイメージに合わせたセッティングとなっています。

作例背面。もちろんマイスター関田のことですから、塗装にも妙味を持たせた表現となっています。詳しくは塗装編にて。

ストライクフリーダムといえばガンダムSEED シリーズにおいて最強格の機体。そこから、方向性としては「“強さ”を感じさせる」仕上がりと「派手なアクションポーズをとらせたときの見映えのよさ」を目指し、プロポーションバランスをマッシブに変更しています。
まずはストレートに組み立てた状態を観察し、自分の持つイメージに近づけるにはどうすればいいかを探ります。
腕・脚を外して頭・胸腹・腰とドラグーンユニットのボリュームバランスを見てみると、細身ながらもメリハリがあり、かなりカッコイイ。ですが、今回はイメージする形状を求めて腕・脚の形状とボリュームを変えていくことにします。
手っ取り早く「力強さ」を表現する手法の一つとして「肩幅を広げる」というのがあります。
考え方としては
①胸ブロックの幅増し
②肩ブロック又は肩アーマーの大型化
③胸←肩の取り付け軸又はフレームを伸ばして距離を取る
④頭を小さくウエストを引き締めて相対的に肩幅を広げる
あたりがパッと思い付くところですが、今回は②を実行しつつ③及び④のウエスト引き締めの要素を加えていきました。
肩アーマーは前後に幅増し後、プラ板を貼り足して延長。体の中心……この機体だと腹部の砲口から放射状に広がっていくイメージを持ちつつ伸ばしていきます。

肩アーマーの大型化に伴い、腕も形状を変更。ほぼ四角柱の状態から、上腕・前腕ともに延長後に周りを囲うようにプラ板を貼って筋肉の隆起をイメージして削り出しました。

このキットは元々足(特に膝下)も長く非常にカッコイイ体形。しかし、今回は肩幅を広げる工作により崩れたバランスを整えるために太モモをさらに長く、太くしていきます。

次いで胴体の白いブロックも上面にプラ板を貼って延長。細い部分が多く露出することでウエストのクビレを強調していきます。

