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Vol.92
●アドバンスド・バインダー・ユニット
シールドに「手持ち式の装甲」以外の機能を持たせる試みは、一年戦争時から行われていた。それは戦後も続き、ティターンズが主導した「TR計画」においても、多機能型のシールドが開発された。それがシールド・ ブースターである。
シールド・ブースターは、その名の通りシールドとブースター(推進器)を一体化した装備である。外装式の推進器としては、シュツルム・ブースターなどが特に知られるが、戦闘時に機体から廃棄する必要があったほか、廃棄後の回収が困難といったデメリットがあった。しかし、このシールド・ブースターは、製造コストこそかかるものの被弾による損傷がない限り再利用が可能という利点があった。この点が、シュツルム・ブースターとの大きな違いであった。推進器として使用する都合上、プロペラントも搭載しているが、被弾時に誘爆を避けるために可燃性の低いものを使用している点も特徴であった。
このシールド・ブースターのコンセプトは「TR計画」においてはガンダムTR-6のコンポジット・シールド・ブースターへと発展した。さらに、エゥーゴに技術が鹵獲されたことで、シュットゥツァー用の汎用装備であるロング・シールド・ブースターが開発された。
ガンダムTR-1では、移動時には背部に装備してブースターとして、戦闘時には腕部に装着してシールドとして、それぞれの機能に合わせた運用を想定していた。だが、両腕に1枚ずつ、計2枚のシールドを装着した高機動形態型の運用法が考案された。
そして、ガンダムTR-1用の強化Gパーツである[フルドド]の機首ユニットを介して2枚のシールドを接続し、ひとつの大型シールドとして片手での保持と運用を可能とした。また、同じ強化装備のひとつであるロング・ヒート・ライフルとともに、ギャプランTR-5[ファイバー]の素体である、アーリーフライルーの装備へと引き継がれている。
そして、このギャプランTR-5の装備の発展機が、アドバンスド・ギャプランの両腕に装備されるバインダーである。「アドバンスド・バインダー・ユニット」と呼ばれる本装備は、[フルドド]の完成系である代替装備となるフルドドⅠプラス[セスナシング・フレア]の機首ユニット(ガンダムTR-S[エルアライラー]のMA形態時における機首ユニット)を介して2枚のガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]用の強化シールド・ブースターを1枚に束ねた状態である。これにより強化された推進力を支えるため、強固や保持力と剛性を有するドラムフレームを介したベロウズフレームによって腕部、ときには肩部に接続される。
ORX-005 ADVANCED GAPLANT
アドバンスド・ハイザックやアドバンスド・マラサイと同じく「TR計画」の技術̶̶主にガンダムTR-1で運用された強化装備であるシールド・ブースターと、それを強化、発展させたギャプランTR-5など̶̶で開発されたギャプランのアドバンスド化機。
頭部には高性能バイザーを追加装備したほか、[ファイバー]が装備するビーム・ライフルのヒート・ブレード部に収束力強化型バレルを追加で装着したものを主兵装とする。また、本機最大の特徴が、シールド・バインダーを強化型にあたる「アドバンスド・バインダー・ユニット」に換装している点である。原型機であるギャプランの高推力と武装を担保していた本装備を、より強力なものに変更することは、肉体改造によって対G能力が強化された強化人間の搭乗を前提としたものといえる。
本機は、ブラックヘアーズによる試験運用が行われたのちに、複数機が生産、正式採用される予定であった。
本帖最后由 联邦の吉姆 于 2025-02-15 00:56 编辑