MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)と並べて。部分的な違いではありますが、並べると全体的な印象も違って見えます。
手持ちなところでMGジムⅡユニコーンVer.やMGジム・コマンド(宇宙戦仕様)とも並べてみました。
各部の可動はほぼMGジム・コマンドなどのジム系と同じですが、一応一通りレビューしてみます。
頭部の可動は、首が浮き上がるので顎引きは深く可動しますが、見上げる動きは少なめ。あまり上げると首から抜けてしまいます。左右へは問題なくスイングが可能です。
腕部はY字まで上げることができ、肘も深くまで折り曲げることができます。
肩は引き出しギミックによって、前方に広くスイングが可能。
腹部の可動によって、上半身も広めに前後スイングします。
腰は干渉なく、360度回転が可能。付属のマウントパーツを使ってアクションベースにディスプレイが可能です。キットが軽量なので、マウントパーツにそこまで負荷はかからず、それほど外れることはありません。
フロントアーマーが広めに展開するので、前方への開脚は広めに展開。リアアーマーが可動しないので、後方へはそれなりです。
膝も完全に折り曲げることができます。優秀。シャフトが造形された内部フレームがメカニカルさを演出します。膝の装甲も裏打ちパーツが造形されています。
足首の可動は前後、左右共にそこまで広くはありません。
足裏はつま先とかかとがそれぞれ分割されていて、反らせるようになっています。
左右への開脚は水平以上まで広く可動します。
大腿部が股間部と干渉するので、内股はごくわずか。がに股も45度程度です。
立膝はきれいな姿勢でこなすことができます。
可動域の総括としては、MGジム系やMGガンダムVer.2.0で採用されているフレーム構造でいまさら言うまでも無いですが、全体的によく動いて優秀です。ある程度人間らしい動きも再現可能です。
シールド、90mmマシンガン、ブルバップ・マシンガン、予備マガジン×2、平手指パーツ(左右)武器持ち手指パーツ(右)、持ち手指パーツ(左右)、ビームサーベル(サーベル刃、柄)、ビームサーベル刃、アクションベースマウントパーツが付属。
MGジム・コマンドやMGジム・スナイパーⅡ用のパーツが多数余剰で付属します。バックパックパーツなどがないのでジム・コマンドとして組むことはできませんが、部分的に組み換えてカラバリやカスタマイズなどは楽しめそうです。
専用の水転写デカールが付属します。凍結したような表現が演出できるデカールが含まれているのがいいですね。
シールド。十字マークのないものが付属しています。
のぞき穴はスライドして閉じることができます。
グリップやマウント部が可動し、基部は上下にスライドします。
90mmマシンガン。寒冷地仕様で新造された特徴的な武器です。砲口下部のグレネード・ランチャー、バレル部は赤いパーツでの色分けです。
本体部分は左右挟み込みタイプで、上下に合わせ目ができます。ですが上部の合わせ目は、細いですが段落ちモールド化されているようです。下部は一部に合わせ目ができます。
側面のマガジンやグレネード・ランチャーのバレル部は脱着が可能です。
後部のストックはスライド可動し、カチッと固定されます。スライドが硬めなので、塗装するとグリスを塗ったりして可動をスムーズにしてやる必要があるかもです。
ブルバップ・マシンガン。ジム・コマンドに付属しているものと同じです。本体部分は左右挟み込みタイプですが、合わせ目は段落ちモールド化されています。
センサーはシールでの色分けで、クリアーパーツなどは使われていません。後部のマガジンは脱着が可能で、予備マガジンと組み換えることができます。
シールドと90mmマシンガンを保持して。色合いもちょうどよく、装備することで寒冷地仕様がより強そうな印象を感じます。
90mmマシンガンは武器持ち手指パーツを使って保持。グリップにダボを差し込んでの固定なので、保持強度は高めで安定しています。ストックが自由にスライド、可動できるので、肘や前腕との干渉も避けることができ、保持しやすいです。
シールドも前腕とグリップ保持でしっかりと固定できます。
90mmマシンガン、シールド共に安定していて、ポージングがラクです。若干シールドが前腕から外れやすいかなというくらい。
派手さはないですが、劇中シーンも再現可能です。
90mmマシンガンは、劇中のように、マガジンを掴んだ射撃ポーズも可能です。
ビームサーベルも柄を持ち手でしっかりと保持できるので、ポージングしやすいです。
以上です。寒冷地仕様の特徴的な造形がいいですね。素朴感もありつつ、うまくまとまった造形になっていると思います。画像よりも立体物を見るとだいぶ印象が違って感じられますし、ホワイト成型色のクールさも、いかにも寒冷地仕様っぽくてとても好感が持てます。
気になる点としては、腰アーマー裏やバックパックのサーベルホルダー裏の肉抜き穴ですね。少し手抜き感があるので、そこはもう少し注力してあると良かったかも。頭部や胸部、脚部など、個性のある箇所は作り込まれているのでもったいないところです。
多少コストはかかりますが、複数機入手して0080の冒頭シーンを演出すると映えそうですし、ジオラマなどにも重宝しそうな、地味に良さが味わえる量産機でした。