気まぐれガンプラ製作記 in UNIVERSAL CENTURY●セイラマスオ
大人気連載「気まぐれガンプラ製作記 in UNIVERSAL CENTURY」第10回は前回に引き続きHGフルアーマー・ユニコーンガンダム(デストロイモード)を題材として、市販のプラ板をメインに使用したアレンジ工作の後編をお届け! お手軽イメージチェンジによるフルアーマー・ユニコーンガンダムがついに完成!

個性的なテクニックで月刊ホビージャパンモデラーの中でも一線を画する存在のセイラマスオが、お題だけ決めて自由にいつも通りガンプラを製作していく様子をゆるくお届けする連載「セイラマスオの気まぐれガンプラ製作記」。連載第2弾は、宇宙世紀に登場する「ガンダム」をテーマに模型オリジナルカスタマイズを解説していきます。第9回はHGフルアーマー・ユニコーンガンダム(デストロイモード)を題材として、市販のプラ板をメインに使用したアレンジ工作の前半パートをお届けします。
製作・解説/セイラマスオ
ウマく作るためのHow toじゃありません
私の製作法は、前回の連載でご紹介した通り普通のカッターをメインで使ったり、水性塗料で筆塗りしたりと、特別な道具や技法があるわけではない基礎的なものばかりです(多少クセは強めですがw)。そんな基礎的なスキルですが、使いようによってはいろんな楽しみ方ができるというところを今回の連載ではお伝えしていければと思っています。いわば前回が基礎編なら今回は応用編! というわけです♪

theme:“市販のプラ板”を使ったお手軽イメージチェンジ[前編]
use kit:HG フルアーマー・ユニコーンガンダム(デストロイモード)
今回のお題はフルアーマー・ユニコーンガンダム!
ユニコーンガンダムはバリエーション展開も多くて、個人的にも白3回、黒2回、金、赤と何回も製作してきました。ですが今までの製作ではすべて設定通りの機体として大きなアレンジを加えることなく作ってきましたので、今回は自由にオリジナルで楽しんだものを“ランナータグだけ”ではなく、“市販のプラ板”をメインに使用して作ってみたいと思います。

▲発売中のHGユニコーンガンダム(デストロイモード)に、劇中クライマックスで活躍した最終決戦仕様を再現するための各種パーツを追加したフルセットアイテム。3基のビーム・ガトリングガン+シールド、グレネード・ランチャー、ハンド・グレネード、対艦ミサイル・ランチャーをマウントした2丁のハイパー・バズーカ、バックパック左右の大型ブースターなど、全身各所に武装が追加されている。サイコフレームはクリアーグリーン成型のものに変更された
HG フルアーマー・ユニコーンガンダム(デストロイモード)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●3520円、2014年4月発売●1/144、約15cm ●プラキット
❶イメージを固める
▲フルアーマー・ユニコーンガンダムは背面のウェポン関連のボリュームがすごいことになっていますが、意外と本体部分はスタンダードです

▲そこで、ユニコーン本体にフルアーマーらしい差別化を求めて、外装を追加してシルエットを変化させてみようと思います

▲キットはウェポン関連のランナーが多めなので、いつものキットよりもランナータグが多く手に入るのですが、今回はより広い面を使いたいので…

▲掟破りのプラ板工作! としますww。散々ランナーを使って避けてきたのですが、これが普通のことです。ちなみに私の手持ちは1mm厚のみ

▲背面のウェポンはそのままに、そのボリューム感に負けない力強さをユニコーン本体に外装アーマーとして追加してみます

▲まずは形状とボリュームを紙を切り出して検討します

▲プラ板初心者ですからあまり複雑な形状は求めず、シンプルだけどある程度立体的な形を狙います

▲それでは紙で検討した形状をプラ板に置き換えていきます
❷ここからプラ板工作

▲まずは胸部アーマーの中央部から。ここは市販プラ板ではなくいつものランナータグを使っていますね(苦笑)

▲左右に延びる部分をプラ板から切り出していきます。型紙から写しとっていきますが、正確に同じ形を切り出すのは難しいですね

▲あまり難しく考えると大変なので、ある程度切り出しがアバウトでも気にせず進めていきましょう

▲切り出したプラ板を組み上げました。アーマーの着脱は大変そうなので避けて、お手軽に本体に直接貼り付けていきますw

▲続いて腰部フロントアーマーを製作。こうして見るだけでも切り出した形状が微妙に違う感じですね(気にしない)

▲こちらも本体腰部アーマーに直接貼り付けていきます

▲腰部サイドアーマーは厚みを持たせるため、裏面サイド部にランナープラ板を貼り付け。グレー部分は本体へ接着するときの嵩上げ用です

▲腰部アーマーの配置です。後ろ側はアーマー追加なしです。プラ板まんま感が強いですが、それも味ということで…

▲アバウトに進めてきたため胸部がやや大きすぎました。作り直すのはイヤなのでw、接着部分をいったん切り離して…

▲内寄りに接着し直すことで左右方向のボリュームを抑えるようにして小型化しました

▲胸部アーマーは特に可動もしないので、厳密にいえば腕の可動範囲が制限されているのですが、知らないふりして先に進めます

▲続いて脚部アーマーを製作します。簡単な箱組み形状です

▲本体のハンド・グレネード装着部を利用して箱組みしたアーマーを取り付けます

▲現物合わせでスネをガードするアーマーを増設します

▲簡単な加工で立体感とデザイン的な変化が付きました

▲腰部フロントアーマーも立体的な変化を追求して追加工作を行います

▲手前に出っ張り形状を追加して、バーニア設置用のスペースとします

▲ここも現物合わせで組んでいきましたので、左右のシンメトリーはかなり怪しい仕上がりです(汗)

▲これにてアーマー追加によるアウトライン変更は完了です。ここからはいつもの細々としたディテールをランナープラ板で加えることでプラ板丸出し感を緩和してきます
❸ディテールアップしていきます

▲ディテールを追加した胸部アーマー。多重装甲のような表現で、防御のためのアーマーであることを強調します

▲ここで首まわりが寂しく感じたので、襟状のプラ板を追加(分かりづらいですが)。手軽に猪首感を表現できます

▲さらにプラ板感払拭のためにディテールアップパーツを使用していきます。PRを兼ねてHJモデラーズの各種アイテムをチョイスします

▲まずはエグゼスラスター(丸)(写真左)と2023年9月発売予定のディテールプレートγを使用します

▲腰部サイドアーマーにそのまま貼り付けます。軽く周辺をプラ板で整えれば簡単にディテールアップできます

▲さらにエグゼスラスター(角)を腰部フロントアーマーにバーニアとして使用します

▲まずはバーニア用スペースにグレーのランナータグで底面を設置します

▲その上にエグゼスラスターを貼り付けます。パーツは2種類ありますので、両方お試し(もちろん最終的にはどちらかで統一します)

▲こちらはフレーム的なデザインのディテールプレートαです

▲脚部アーマーに小さく使用します。後ろ側は三連リブ形状にしました

▲脚部アーマー下部は裏からランナータグでフタをするように底面を作り…

▲ここにはビルダーズパーツHDのMSバーニア03を取り付けます
今回はここまで!
というわけで今回はユニコーンガンダム本体の気になる箇所もアーマー追加でうやむやにしましたので(笑)、本体部には全く手を付けることなく済みました♪
外装をプラ板の箱組みでお手軽に形作ったので今回はサラっとディテールまで入れ終わりました。このまま白いアーマーでもよさそうな雰囲気もありますが、一応次回は(お手軽に)色を塗っていきたいと思います
本帖最后由 红色的风 于 2023-09-25 10:23 编辑