RGキット構成を活かした丁寧な塗り分けで完成度アップ!!
皆さんお待ちかね!
RGシリーズにて『機動武闘伝Gガンダム』より後半主役機「GF13-017NJII ゴッドガンダム」が登場。格闘機体らしいマッシブなプロポーションと、搭乗者の動きに追従する「モビルトレースシステム」の如き人体可動の再現を徹底追求。第13回ガンダムファイトが開催されてから2022年ではや28年、ガンプラは新たな領域に到達した。
この究極のアクションモデルをurahana3がレビュー。RGキットの構成を活かして各部を丁寧に塗り分け。プレミアムバンダイ販売アイテムのRGゴッドガンダム用拡張セットも合わせて製作したフルセット版として完成させた。
それでは、ガンダムファイト レディ・ゴーッ!!!

▲鍛えぬかれた格闘家のようなプロポーション。精悍な造形のフェイスや引き締まった腹部に対して、太く逞しい腕部や脚部が力強い印象を与える

▲頭部バルカン砲4ヵ所をピンバイスで開口。径は0.3mmを使用。このサイズではメタルパーツへの置き換えが難しいので、キットを加工して精密感をアップさせている

▲完成した頭部。スジ彫りをすべて彫り直し、ヤスリがけで面やアンテナのシャープ化などを行った

▲キットのディテールや密度感を際立たせるために、BMCタガネを使ってスジ彫りの彫り直しを行っている。幅は0.1mmを使用

▲肩口のマシンキャノンをピンバイスで開口。径は0.8mmを使用

▲コアランダーの裏側に一部肉抜きがあるのでパテで埋めている

▲エネルギーフィールド発生装置は設定画よりも長めに造形されている。スラスターノズルは市販の金属パーツに交換して質感を向上させた

▲マシンキャノンの開閉を再現。頭部バルカン砲とともにメタリックカラーで塗装して存在感を際立たせた
▲肩関節と手首関節にアドヴァンスドMSジョイントを採用。腹部の引き出し式関節や脚付け根および足首関節の広い可動範囲により、柔軟でいて保持力高く格闘アクションをきめることができる

▲各パーツの一部にレッドポイントを入れている。使用したのはハセガワのフィニッシュシート。凹み形状になっている箇所に貼り付けると、お手軽にレッドポイントが作れる

▲アーマー裏などのメカモールドはシルバーのマーカーでお手軽にディテールアップ。4アーティストマーカーを使用

▲キットにはマーキング用にテトロンシールが付属。ギリギリまで余白部分を切り落としてシール感が出ないように処理している。指定の箇所すべてに貼ると赤が多い印象だったのでバランスを考えて貼り付け箇所を選定している

▲エネルギーマルチサプライヤーを解放し、エネルギーフィールド発生装置を展開することでハイパーモードを再現。キットには発動時をイメージしたPET素材製の日輪パーツが付属。クリアー成型のアダプターパーツを使用することで劇中のような演出が可能

▲キット素組み(左)との比較。キットはパーツ分割で細かく色分けが再現されているが、装甲の一部や関節部にメタリックカラーを追加することで、メカモールドが際立ちさらにメリハリのあるものに仕上がっている

▲「RGゴッドガンダム用拡張セット」には日輪エフェクトのディスプレイ時に奥行を付けるためのディスプレイフレーム、ゴッドフィンガー用、打撃用、石破天驚拳用エフェクトパーツ、風雲再起、ディスプレイスタンドが付属
(※詳しい商品使用は「GUNPLA NEW ITEM INFORMATION」にて)
▲風雲再起はHGマスターガンダムに付属するものがそのままセットされている。作例は各部合わせ目を丁寧に処理し、部分的にゴールド、グレーで塗り分けてアクセントにした

▲尻尾内側にスリット入りプラ板を貼ってディテールアップ

▲蹄は裏に肉抜きがあるのでパテで埋めた

▲ゴッドフィンガーおよび打撃用エフェクトパーツはクリアーオレンジを上掛けすることで炎のようなゆらめきを演出している

▲付属エフェクトパーツ一覧。石破天驚拳用エフェクトパーツは内部に浮かぶキング・オブ・ハートの紋章をマーキングシールで再現

▲石破天驚拳エフェクトパーツはエネルギーマルチサプライヤーを解放した内部にあるダボ穴にアダプターパーツを介してエネルギーを溜めているようなモーションを再現
RGゴッドガンダムの製作を担当しましたurahana3です。キットレビューということで、特別な改造はせず(というより、もはや特に改造する箇所がありませんが…)素材そのままにブラッシュアップする方向で製作しました。気になった点はというと、パーツ分けが非常に細かくそれぞれが小さいため、多少エッジの緩さが見られるところです。1点1点を丁寧にシャープ化して仕上げていき、組み上がったときにビシッとしたカッチリ感が出せるように意識して製作していきました。
RGだけあって、各関節の動きやポージングのしやすさなどは素晴らしいと思います。よく動くゴッドガンダムにぴったりですね。そのぶんパーツ分けが凄まじいので1点1点の作業量はかなりなものになります。ですが、丁寧な作業を積み重ねていくとRGならではの精密さを最大限に活かした完成状態にもっていくことができますので、根気良く作業していただけたらなと思います。
塗装に関しては、いつも通り関節部分の差し色に金属色を使ったりとか、グレーを増やしての塗り分けなど行っているのですが、トリコロールの部分を抑え気味にして少し落ち着かせた色味にしてみました。マーキングはキット付属のものがテトロンシールなので、余白をギリギリまで切り落としてから貼り付けて馴染ませています。マーク部分のみを貼るイメージです。各マークがかなり小さいので、切り出し作業も大変にはなりますが、これをすることで余白部分がほぼ見えなくなりますので、仕上がりにかなりの差が出ます。テトロンシールを貼る際にはぜひやっていただきたいポイントです。
拡張エフェクトや風雲再起も製作していますので、完成写真のほうでご覧いただければ幸いです。それでは、見ていただきありがとうございました!