今回は本製品の組み味と遊びやすさを紹介する。関節構造は「SEEDアクションシステム」を組み込むことで「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」ならではのヒロイックなアクションポーズを付けられ、武装類は少ないが「モビルスーツそのものが超兵器」といった印象を抱かせる。
9枚の大型ランナーでヒーローを再現する
では本製品のランナーをチェックしていこう。本製品にはゴールド部分に「リアルメタリックグロスインジェクション」、実剣「フツノミタマ」刀身に2種の表面仕上げを採用しており、この他ホワイト、グレー、ブルー、ブラック、レッドで本体カラーを再現している。エフェクトパーツはビームサーベル、ビームシールドを再現する。
これらを組み立てるのだが、今回はやはり「ストライクフリーダムガンダム弐式」部分と「プラウドディフェンダー」の合体が楽しみだった。次項では実際に組み立ててみよう。
まさに主役! ヒロイックな色ばかりのパーツを組み立てる
では実際に「マイティーストライクフリーダムガンダム」を組み立ててみよう。「ガンダム」の名を冠するモビルスーツらしく、頭部はすっきりとしていて可動域を広く確保できる仕様だ。
胴体は「SEEDアクションシステム」を組み込む関係上、比較的複雑なパーツが並ぶ。ただ関節がゴールドであったり、特徴的なブラックとブルーの胴体を組み上げる瞬間は非常に楽しい。特に関節のゴールド部は見えにくくなる部分でもあるが、組み込まれているという感覚を得られるのが楽しい。
肩は可動域を広げるため、関節部が大きく持ち上がるのに合わせて肩装甲が追従する仕組み。腕は特徴的な装甲をリストバンドのように分割し、筋肉を強調するようなポージングが可能となっている。この機構に加え、表情の付いた平手が手首パーツとして両手分付属するのが「マイティーストライクフリーダムガンダム」の大きな魅力といえる。
腰は股関節に可動域を広げるための関節が追加されており、脚は後部のバーニアが可動式かつ2パーツの差し込みで色再現を行うなど、細かい気遣いを感じられる。両腰のレールガンにはビームサーベルをマウントできるが、少し保持力が弱めだった。
これで「ストライクフリーダムガンダム弐式」部分の本体が完成した。これまでバックパックを装着した「ストライクフリーダムガンダム」しか見ていなかったので、何も背負っていない姿はすっきりしていて不安になるくらいだ。ただ、この状態でも平手を使って脱力した姿を作ったり、ただの素立ちで飾っても意外とカッコいい。次項では「プラウドディフェンダー」を組み立てて合体し、アクションポーズをとらせてみる。
神々しさすら感じるアクションポーズを考えよう
「プラウドディフェンダー」は「ストライクフリーダムガンダム弐式」と合体する新型ウイング。ナノ粒子と高電圧の雷を無数に放つとあるが、それがモビルスーツ単体で運用されるのは恐怖であり脅威ではなかろうか。
武装を組み立てるが、「マイティーストライクフリーダムガンダム」から独立する武装といえばビームライフルとビームサーベルのみ。どちらも連結して1つの武器として使えるもので、これを使ったポージング再現も楽しそうだ。
組み立てた「プラウドディフェンダー」とビームライフルをマウントすれば「マイティーストライクフリーダムガンダム」が完成。「プラウドディフェンダー」は上から差し込むことで固定でき、かなりしっかりと保持できる。やはりウイングがあってこそ「ストライクフリーダムガンダム」といった印象を受け、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を2回ほど見た身からすると「これぞ最強の姿……!」とグッとくるものがある。
ポージングについては、幸い劇中にたくさんのカッコいいポージングがあったのでアイデアには困らなかった。パーツ同士の保持力も高く、ちょっとやそっとの力では動かないのがいい。手首の自由度が高い関節構造もポージングの幅を広げてくれるため、遊んでいて非常に楽しかった。
全体を通して、20年あまり待った『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の最後の最後に登場するヒーローを組み立てるのは楽しくて仕方がなかった。ヒーローは遅れてやってくるからこそカッコいい。「プラウドディフェンダー」を展開した姿は後光が差したようで神々しく、中間のゴールドパーツも含めてまさに菩薩像の光輪を見ているようだった。