5月25日に、劇場アニメ『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場する「マイティーストライクフリーダムガンダム」がHGガンプラで発売される。「HG 1/144 マイティーストライクフリーダムガンダム」は純白の翼にゴールドの関節、そして実剣が特徴のガンプラだ。
今回は本製品の組み味と遊びやすさを紹介する。関節構造は「SEEDアクションシステム」を組み込むことで「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」ならではのヒロイックなアクションポーズを付けられ、武装類は少ないが「モビルスーツそのものが超兵器」といった印象を抱かせる。
ヒーロー然とした姿が最高だ
9枚の大型ランナーでヒーローを再現する
では本製品のランナーをチェックしていこう。本製品にはゴールド部分に「リアルメタリックグロスインジェクション」、実剣「フツノミタマ」刀身に2種の表面仕上げを採用しており、この他ホワイト、グレー、ブルー、ブラック、レッドで本体カラーを再現している。エフェクトパーツはビームサーベル、ビームシールドを再現する。
Aランナー。大型なランナーで胴体などの主要パーツを再現
B1/B2ランナー。手足のパーツになる
Cランナー。手足の関節を再現するゴールドのパーツ
Dランナー。こちらも手足の関節を再現するパーツ
E1ランナー。グレーのパーツを構成する
F1/F2ランナー。「プラウドディフェンダー」のパーツを構成する
G1/H1/SB-13ランナー。「フツノミタマ」やビームサーベルなどの刀身を構成する
シール一式。主にバックパックや武装類で使用する
これらを組み立てるのだが、今回はやはり「ストライクフリーダムガンダム弐式」部分と「プラウドディフェンダー」の合体が楽しみだった。次項では実際に組み立ててみよう。
まさに主役! ヒロイックな色ばかりのパーツを組み立てる
では実際に「マイティーストライクフリーダムガンダム」を組み立ててみよう。「ガンダム」の名を冠するモビルスーツらしく、頭部はすっきりとしていて可動域を広く確保できる仕様だ。
グレーのパーツを差し込むことで、頬にあたる部分のグレー部を再現する
黄色いブレードアンテナ部はのちほど「ディスラプター」展開状態に差し替えられる
頭部が完成。額の赤いパーツに
胴体は「SEEDアクションシステム」を組み込む関係上、比較的複雑なパーツが並ぶ。ただ関節がゴールドであったり、特徴的なブラックとブルーの胴体を組み上げる瞬間は非常に楽しい。特に関節のゴールド部は見えにくくなる部分でもあるが、組み込まれているという感覚を得られるのが楽しい。
この胴体部のゴールドは、完成すると見えなくなってしまう部分だ
胸部と脇腹2段の合計3段で「SEEDアクションシステム」の可動域を確保する
胴体上半身部が完成。アグニ砲やコクピット部の赤い部分までしっかりと色分けされているのが素敵だ
肩は可動域を広げるため、関節部が大きく持ち上がるのに合わせて肩装甲が追従する仕組み。腕は特徴的な装甲をリストバンドのように分割し、筋肉を強調するようなポージングが可能となっている。この機構に加え、表情の付いた平手が手首パーツとして両手分付属するのが「マイティーストライクフリーダムガンダム」の大きな魅力といえる。
腕の甲部分はのちほどビームシールドを装備するために取り外しが容易
腕の関節も全てゴールドとなっている
上半身が完成
腰は股関節に可動域を広げるための関節が追加されており、脚は後部のバーニアが可動式かつ2パーツの差し込みで色再現を行うなど、細かい気遣いを感じられる。両腰のレールガンにはビームサーベルをマウントできるが、少し保持力が弱めだった。
腰も見えないところまでゴールド関節
スカートのつながっている部分は切断することで左右独立可動にできる
脚も見えないところまでゴールド関節
レールガンは上下で差し込む形の砲身で、ゲート跡が目立たなくなる
ビームサーベルは分かりやすく2パーツで構成される
左右で組み立てが異なるので注意する
レールガンが完成。小回りが利きそうな武装
これで「ストライクフリーダムガンダム弐式」部分の本体が完成した。これまでバックパックを装着した「ストライクフリーダムガンダム」しか見ていなかったので、何も背負っていない姿はすっきりしていて不安になるくらいだ。ただ、この状態でも平手を使って脱力した姿を作ったり、ただの素立ちで飾っても意外とカッコいい。次項では「プラウドディフェンダー」を組み立てて合体し、アクションポーズをとらせてみる。
前面。手足が太めでマッシブな印象を受けるが、胴体が引き締まった逆三角形
側面
背面
平手があるからこそできる、未来をつかめそうなポーズ
脹脛のバーニアは可動。前進するときに後ろ側へ展開しそうだ
神々しさすら感じるアクションポーズを考えよう
「プラウドディフェンダー」は「ストライクフリーダムガンダム弐式」と合体する新型ウイング。ナノ粒子と高電圧の雷を無数に放つとあるが、それがモビルスーツ単体で運用されるのは恐怖であり脅威ではなかろうか。
「ストライクフリーダムガンダム弐式」部分に取り付けるバックパックは簡単なもの
コクピットと基部
ここで「フツノミタマ」も組み立てる
輝くプラスチックシールを使用して展開状態の内部を彩る
ウイングは上中下層の3層構造で、2層目のゴールド部は一番外側のパーツが展開できる
「プラウドディフェンダー」が完成
武装を組み立てるが、「マイティーストライクフリーダムガンダム」から独立する武装といえばビームライフルとビームサーベルのみ。どちらも連結して1つの武器として使えるもので、これを使ったポージング再現も楽しそうだ。
右側ビームライフルを組み立てる
左側ビームライフルを組み立てる。ビームライフルは左右の腰にマウントでき、連結も可能
ビームサーベルは連結状態と分離状態2本で構成されている
組み立てた「プラウドディフェンダー」とビームライフルをマウントすれば「マイティーストライクフリーダムガンダム」が完成。「プラウドディフェンダー」は上から差し込むことで固定でき、かなりしっかりと保持できる。やはりウイングがあってこそ「ストライクフリーダムガンダム」といった印象を受け、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を2回ほど見た身からすると「これぞ最強の姿……!」とグッとくるものがある。
「プラウドディフェンダー」単体でディスプレイできるように穴が開いていて、ディスプレイ可能
やはりウイングを背負った姿がしっくりくるのだ
正面。所々に見えるゴールドが映える
背面。シルエットが大きく、荘厳な雰囲気
仁王立ちくらいの立ち姿がちょうどいい印象を受ける
「プラウドディフェンダー」展開ギミックその1。外側のフレームを引き出すことでピンクの内部が現われる
展開ギミックその2。中間部ゴールドのウイングの上部がパチッとクリック式で展開し、ホワイトのウイング同士の間に入る
ポージングについては、幸い劇中にたくさんのカッコいいポージングがあったのでアイデアには困らなかった。パーツ同士の保持力も高く、ちょっとやそっとの力では動かないのがいい。手首の自由度が高い関節構造もポージングの幅を広げてくれるため、遊んでいて非常に楽しかった。
全体を通して、20年あまり待った『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の最後の最後に登場するヒーローを組み立てるのは楽しくて仕方がなかった。ヒーローは遅れてやってくるからこそカッコいい。「プラウドディフェンダー」を展開した姿は後光が差したようで神々しく、中間のゴールドパーツも含めてまさに菩薩像の光輪を見ているようだった。
「マイティーストライクフリーダムガンダム」といえば、のポーズ
「マイティーストライクフリーダムガンダム」のハイマットフルバーストは強力なナノマシンも含めた攻撃
アップで撮影してもカッコいい
ビームライフルを連結した姿もなじみがある
ビームシールドを使用した格闘戦をイメージ
ビームサーベルを連結した状態
大型の実剣「フツノミタマ」を構えるポーズを考えるのは少し難しかった
パッケージアートを参考に、二刀を構える姿を考える
手足の可動域を最大まで使った様子
「プラウドディフェンダー」を外して体を屈め、逆袈裟に切り上げそうな姿