劇中の煌びやかな表現を詰め込んだ金メッキとこだわりの塗装で立体化した新たなフリーダム
――「超合金 マイティーストライクフリーダムガンダム」について詳しくお聞きしたいと思います。まず、注目ポイントはどこになりますか?
藤木氏:「マイティーストライクフリーダムガンダム」はやはり金メッキ関節になります。ダイキャストを使っているからこその肘、膝の関節の金メッキ表現で機体としてのキャラクター性を落とし込めたのではないかと思います。そのうえで、背中の「プラウドディフェンダー」の翼のスライドギミックであったり、高エネルギービームライフルの連結、腰へのマウントギミックも合わせて、機体の特徴を質感と超合金のギミックで表現できたかと思います。
脹脛や足首も金メッキが施されている
「プラウドディフェンダー」のメッキ表現は豪華絢爛
藤木氏:また、頭部の発光ギミックも搭載されており、差し替えパーツによって「ディスラプター」の開閉も再現できます。展開パーツを装着すると頭部のメインカメラ、目だけでなく、「ディスラプター」部分に丸穴が空いており、そこから光が出るようになっています。
――小さい頭部部分のさらにコンパクトな武装での発光ギミックの搭載は面白いですね。発光ユニットの光量や面積の大きさで変わってくるかと思いますが、「超合金」ブランド50周年の技術進化が伺えます
藤木氏:発光ユニットのサイズに関しても昔のものよりも小さくなっていますが、ある程度サイズが必要になります。さらにそこから発光させたい箇所に光を送る導光の仕組みも入れていくのですが、先達の方々が培ってきたギミックがあるからこそ「超合金マイティーストライクフリーダムガンダム」にもディスラプターの発光というギミックを盛り込むことができました。
メインカメラと目に発光ギミックを搭載
――映画でも「マイティーストライクフリーダムガンダム」は驚愕の活躍を見せ、非常に煌びやかでした。本商品の金メッキ部分はまさにその劇中を思い出します。加えて、イエローゴールドの塗装なども華のある色合いになってしますね
藤木氏:全体の調和として、「フリーダムガンダム」、「ストライクフリーダムガンダム」の翼部分がブルーとブラックのカラーリングでした。今作では「プラウドディフェンダー」がドッキングして、白い羽の印象になったので豪華絢爛に煌びやかな方向にもっていく意図で金の色味を足しつつ、イエローゴールドで超合金らしさが出る彩色となっています。
――劇中ではエフェクトも印象的でしたが、立体として表現するには難しい部分ではありませんでしたか?
藤木氏:企画段階で「マイティーストライクフリーダムガンダム」の活躍はいくつか共有いただいたおりましたが、エフェクト部分は作中の活躍もありつつ、玩具表現として遊びにくさになってしまう恐れもありました。本商品では機体単体が持つ特徴をきちんと再現しようと金メッキを使ってみたり、実体剣の「フツノミタマ」もメッキで刀身の輝きを表現したりしてます。「プラウドディフェンダー」に関しても翼の可動によって、単体での飛行形態も再現できるように注力しています。
――劇中のドッキングも再現可能ということでしょうか?
藤木氏:機体としての関係性を表現できるように整えています。
「プラウドディフェンダー」は単独の飛行状態にもできる
――今回の立体化で苦労された部分はありますか? 例えば塗装のバランスなど、ゴールドの表現で気を遣われたりなど
藤木氏:そうですね。例えばすべてが金メッキしてしまうとバランスが崩れてしまう。関節部分の金メッキは決まっていたのですが、「プラウドディフェンダー」の金メッキ部分に関しては「白い羽の間に金色の羽がある」イメージ分けていて、中心となる「プラウドディフェンダー」本体、白い翼、内側のドラグーンと分割に考えてドラグーン部分を金メッキに仕上げました。
ホワイトとグレーのツートンカラーにイエローゴールドで引き締まった色彩に
マットな装甲と煌びやかなメッキのコントラストが映える