HGUCでキット化されたジム・スパルタン。
価格は2,420円でプレミアムバンダイでの受注品となります。
パッケージは単色で説明書もモノクロかつ機体説明などもない簡素な物でした。
付属品はミニガン＆マガジン、左右分の銃持ち手＆左平手、リアアーマーに取り付けるマガジンジョイント左右分、
それにサーベル刃が2本付属します。
シール類は各種センサー類や胸部＆股間部分の黄色、バックパックのグレーを補うホイルシールとマーキングシールが付属。
余剰パーツですがHGUCジムスナイパーIIのパーツが一部流用されているためそちらのパーツが余ります。
1989年に発行されたMonthly Bandai Making Journalの企画、F.M.SからHGUCでキット化されたジム・スパルタン。
名前通りスパルタンなデザインのジムでジムスナイパーIIをベースにしたような所も多くあり
キット自体も一部にジムスナイパーIIのランナーが使われていますが
装甲の大部分は新規となりディテールが多いデザインを再現しています。
頭部や胸、や腕部などは左右非対称のデザイン。
カラーリングですがほぼグリーン一色となっていてミリタリー色が強く出た機体となっています。
関節ですが一部アップデートされている所があるものの、ジムスナイパーIIがベースなのでPC001のポリキャップが使われていて
ABSは使われていません。
右肩にはミサイルのWAMM、左肩には小型のシールドが装着されています。
機体の配色ですが全身がほぼグリーンという事もあり成形色でほとんどの部分が再現されています。
股間のV字やバックパックのグレーなどはシールで補う形ですが大体はイメージ通りに仕上がります。
頭部アップ。ジムスナイパーIIをベースにしたような形状ですが小型のスモークディスチャージャーが取り付けられているのが特徴的。
バイザー類はクリアブルーのパーツが使われています。
バイザー内部にも細かいディテールがあり密度感のある作りです。
胸部は細かいディテールが入っていて立体感のある作り。
左胸のライトのような部分やV字部分のイエローはシールがありますが
胸ダクトなどは塗装が必要です。
背面の接続穴はよく使われている2穴タイプ。
色々なパックと互換性があります。
バックパックにはヒートナイフが装備されています。
中央の円筒形パーツ部分を引き上げる事が可能でこちらはミノフスキー粒子を散布するM粒子散布ポッドとなっています。
中央のグレー部分はシールでの再現となりますがサイドのグレーは色分けされています。
また鞘の合わせ目は段落ちモールドになっていました。
角型のノズルは奥のフィンディテールも細かく再現されていました。
左肩のシールドは裏打ちパーツもありしっかりとした厚みがあり上下にスイング可能。
腕部は左手のみ平手あり。
ジムスナイパーIIと似たデザインですが新規で合わせ目はディテール化されています。
また肩から垂れ下がっているプレートも回転可能です。
右腕ですが肩にはWAMM（有線式対MSミサイル）、前腕にはビームサーベルが2本装着されています。
WAMMとサーベルはどちらも取り外し可能。
そのため肩にサーベル、前腕にWAMMを装着するといった事も可能。
また左肩にカバーがありますが外せばジョイント穴が出てくるのでこちらにも装着可能。
腰アーマーですが右側にのみハンドグレネードが装備されていますが残念ながら取り外しは不可。
リアアーマーにはグレーのジョイントを取り付ける事で画像のようにスペアマガジンを装着する事ができます。
アーマー裏は特に裏打ちなどはなくシンプルな作り。
股関節軸ですがジムスナイパーIIとは90度向きが事なりスタンド穴が後ろ側にオフセットされています。
脚部もジムスナイパーIIをベースにしているような造形。
足首などはよりゴツゴツとしたデザインになっています。
関節部分には合わせ目が出ますが装甲部分はディテール化されています。
脹脛のバーニアも再現され足首のマルイチも開口されています。
また足首はスリッパのように動きます。
足首を上げた時に見える部分にもディテールが入っています。
足裏は肉抜きが無く見栄えが良いです。
可動範囲など。一部パーツが流用されているジムスナイパーIIから改良が加えられ
肘や腰などが良く動くようになりました。
PC001が使われているので古さは感じず腰のスイング幅なども広め。
肩のポリキャップもスイング可能で良く動きます。
脚部はスリッパなどが改良され接地が良くなりポーズが付けやすくなりました。
太腿が短めで脛が長いので膝立ちはちょっと窮屈になるかも。
関節など一部のパーツが流用されているHGUCジムスナイパーIIと
とは言え流用されているのはごく一部で大部分が新規です。
またディテールなども多く密度感はかなり違いがあります。
武器を装備させて。
手持ち武器はミニガンが付属します。
左右共に銃持ち手があり保持ダボもあるのでしっかり固定可能。
スタンドは3mm軸の物が使えます。
ミニガンですがセンサーとフォアグリップが可動。
ガトリングタイプになっている砲身も回転します。あまり目立ちませんがグレーパーツに一部合わせ目あり。
銃身下部はハンドガンがあります。
砲口もしっかり開口されていました。
こちらはプラモオリジナルギミックがありマガジンアームが可動する事でマガジンを２つ装着できる他、
マガジンの交換着脱ギミックを再現可能。
ちょっとしたギミックですがメカニカルな魅力があります。
もちろん左手にも銃持ち手があるので独特の形状のフォアグリップもしっかり握る事ができます。
両手持ちも問題なく可能でした。
またスタンド穴が後ろ側にオフセットされているため脚を閉じた状態でも浮かせやすいです。
シールドはかなり小ぶりなので干渉は気になりません。
スモークディスチャージャーやM粒子散布ポッドも小さいながらもディテールは十分シャープです。
ヒートナイフですがHGの場合こういった武装は1パーツで済ませられる事が多いのですが
刀身が別パーツ化され色分けされています。
もちろん鞘からそのまま引き抜く事が可能。
さすがにHGなのでそこまで尖っている訳ではありません。
ビームサーベルは標準的な長さの刃が2本付属。
特に手首から抜け落ちやすいといった事は無かったです。
もちろん腕に取り付けたままでも刃は取付可能。
関節はどこもしっかりしていましたがちょっとだけ腰が抜けやすい印象。
ただ調整は簡単ですし特にストレスは感じません。
最後にHGUCガンダムとサイズ比較。
全体的にガッシリとしていますがサイズは標準的です。
以上HGUC ジム・スパルタン レビューでした。
全身がほぼグリーンでミリタリー色が強く、スモークディスチャージャーやM粒子散布ポッドなど渋い武装も多いです。
ジムらしからぬ力強いデザインで派手な装備こそありませんが
ミニガンのマガジン換装やポッド展開ギミックなど細かい部分も良く作られていました。
一部ジムスナイパーIIのパーツが使われているものの、
関節構造などは改良されより動くようになっているためポーズも付けやすくなっています。
名前通りスパルタンで格好良くまとまったキットですね。
