DOCUMENT.02
開発ドキュメント第2回
「HG 1/48 ジャガーノート」の光造形を検証する
2021年4月からの地上波でのアニメ放送開始が発表された『86―エイティシックス―』の関連プラモデルの開発過程を紹介する本ドキュメント。第2回となる今回は、2021年4月に発売が予定されているプラモデル「HG 1/48 ジャガーノート」のシン搭乗機および汎用仕様の、光造形による試作品を紹介。そのプロポーションやギミックについて検証していきましょう。
今回紹介するのは「光造形」と呼ばれる試作品。三次元設計システム「CAD」によって設計されたデータを元に3Dプリンターによって出力された光硬化樹脂製の立体物にサーフェイサーを吹き付けて作成されたものです。光造形にはサイズ感や形状確認にのみ使用される初期段階のものから各種機構が盛り込まれたものまでさまざまな段階が存在しますが、今回紹介する試作品はすでに高い精度で形状や可動機構が再現されています。
HG 1/48 ジャガーノート(シン搭乗機)

蛹じみた有機的なフォルムの胴体に節足状の細く長い4本の脚部を持つという、「ジャガーノート」の他に類を見ない特異なシルエットが見事に立体化されています。こちらは格闘用サブアームに高周波ブレード×2を装備したシンエイ・ノウゼン(シン)の搭乗機。

AFVを思わせるリベットやパネルラインなど、「急造兵器」という劇中設定に沿った武骨なディテール群もぬかりありません。機体下に設置されている台座は製品版でも用意されます。

<TOP VIEW>

<SIDE VIEW>

機体前方の格闘用サブアームに装備された高周波ブレードは上下・左右に可動します。

開発ドキュメント第2回
「HG 1/48 ジャガーノート」の光造形を検証する
2021年4月からの地上波でのアニメ放送開始が発表された『86―エイティシックス―』の関連プラモデルの開発過程を紹介する本ドキュメント。第2回となる今回は、2021年4月に発売が予定されているプラモデル「HG 1/48 ジャガーノート」のシン搭乗機および汎用仕様の、光造形による試作品を紹介。そのプロポーションやギミックについて検証していきましょう。
今回紹介するのは「光造形」と呼ばれる試作品。三次元設計システム「CAD」によって設計されたデータを元に3Dプリンターによって出力された光硬化樹脂製の立体物にサーフェイサーを吹き付けて作成されたものです。光造形にはサイズ感や形状確認にのみ使用される初期段階のものから各種機構が盛り込まれたものまでさまざまな段階が存在しますが、今回紹介する試作品はすでに高い精度で形状や可動機構が再現されています。
HG 1/48 ジャガーノート(シン搭乗機)

蛹じみた有機的なフォルムの胴体に節足状の細く長い4本の脚部を持つという、「ジャガーノート」の他に類を見ない特異なシルエットが見事に立体化されています。こちらは格闘用サブアームに高周波ブレード×2を装備したシンエイ・ノウゼン(シン)の搭乗機。

AFVを思わせるリベットやパネルラインなど、「急造兵器」という劇中設定に沿った武骨なディテール群もぬかりありません。機体下に設置されている台座は製品版でも用意されます。

<TOP VIEW>

<SIDE VIEW>

機体前方の格闘用サブアームに装備された高周波ブレードは上下・左右に可動します。


脚部は胴体付け根が上下に可動。さらに脚部の多軸関節により、劇中のアクションを再現できます。

背部ガンマウントアームに装備された57mm滑腔砲は上下にスイング可動し、仰角を取ることができます。

滑腔砲には砲身のスライド機構・背部の排莢機構が盛り込まれています。射撃から排莢への一連の劇中アクションを再現することで兵器としての実在感を高めてくれます。

機体前方に装備されたワイヤーアンカーの先端パーツは閉状態と開状態が用意されます。付属のリード線を取り付けることで射出状態も再現可能。

クラムシェル型のキャノピは開閉可能。搭乗シートや操縦桿などコクピットの内部構造も再現されています。この写真では設置されていませんが、シートには着座姿勢のシンエイ・ノウゼンのフィギュアを組み込むことができます。

商品では同スケールの立ち姿の「レーナ」フィギュア×1と、支援機(スカベンジャー)×1体が付属。こちらの詳細は次回に紹介しましょう。
HG 1/48 ジャガーノート(汎用仕様)

シン搭乗機と同じタイミングで汎用仕様も商品化されます。シン以外の《スピアヘッド》戦隊のメンバーが乗り込み活躍します。

汎用仕様では格闘用サブアームに12.7mm重機関銃×2を装備。

汎用仕様には「カイエ・タニヤ」の着座姿勢のフィギュアが付属。コクピット内に組み込むことができます。

汎用仕様にも同スケールの立ち姿の「レーナ」フィギュア×1と、支援機(スカベンジャー)×1体が付属。
原作小説では度々「徘徊性のクモ」、「首を求めてさすらう首なし骸骨のよう」などと形容される「ジャガーノート」。その「異形の兵器」という佇まいが、アニメ用設定を経て、見事に立体造形に変換されていることが今回の試作品で確認できます。次回以降も引き続き試作品を用いて、付属品やギミックなど商品の詳細について迫っていきたいと思います。