ディテールと可動を追求! ユニークなアレンジも楽しい「Gフレーム」 「機動戦士ガンダム Gフレーム」はスタートしたのが2018年2月、今年で2年目となる。3月に第9弾である「機動戦士ガンダム Gフレーム09」が発売となる。ラインナップは「ガンダムTR-1[ヘイズル改]」、「シナンジュ」、「ジム」だ。1回に3体のMS(モビルスーツ)が立体化されるので、今回で合計27体、さらにプレミアムバンダイ等で特別な機体なども商品化されている。
「機動戦士ガンダム Gフレーム(以下、「Gフレーム」)」は、人気を集め長く続いている「FW GUNDAM CONVERGE」とは全く違う魅力を持ったフィギュアを、というところから企画がスタートしたという。「FW GUNDAM CONVERGE」は頭が大きく手足の小さいデフォルメ体型だが、ディテールは非常に細かく、MSの魅力をしっかり伝える事でユーザーから評価された。
「機動戦士ガンダム Gフレーム」は頭身を通常のMSに近い描写にし、フレームを組み込むことでアクションフィギュアやプラモデルにも匹敵する可動を実現しようと企画されたシリーズだ。「可動と造形を重視したリアル頭身のフィギュア」がコンセプトだ。そして「Gフレーム」は耐久性も考えている。食玩として手軽に入手でき、たっぷり、ガシガシ遊んでもらいたい、という想いが込められているという。「Gフレーム」の魅力はやはり可動だ。特に膝は2重関節を採用し非常に深く曲がる。膝立ちなどもできるように股関節とアーマーも調整したものもある。
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「機動戦士ガンダム Gフレーム09」、3月発売予定で価格は各500円(税別)。「ガンダムTR-1[ヘイズル改]」、「シナンジュ」、「ジム」のアーマーセットとフレームセットで全6種
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アーマーセットとフレームセットを揃える事でアクションフィギュアとして楽しめる
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「Gフレーム」を販売するにあたり問題となったのがコストとパッケージの大きさだ。単価を上げてしまうとスーパーやコンビニのお菓子を置く棚に置いてもらえなくなる。またパッケージの大きさそのものもお菓子の棚の規格に合わせることが望まれる。決められたペースで他の商品ときちんと並ぶことが求められ、大型の商品はそれだけで選ばれない。こういった事情もあり、アーマーとフレームに分けた商品展開を行なうことになった。ユーザーからはとても好評で寄せられる要望も他の商品以上に多いという。
最新である「ガンダムTR-1[ヘイズル改]」、「シナンジュ」、「ジム」の中で、ジムは特に大胆なアレンジが加わっている。腰の前アーマーは複雑な分割がされている。こういった強めのアレンジは「機動戦士ガンダム」シリーズの様々な立体物が出ている中、差別化を図るという意味合いも込めて行なっているとのこと。今回のジムは特にマッシブにアレンジされており、ヒーローロボット風の雰囲気がある。戸谷氏は前弾に当たる「機動戦士ガンダム Gフレーム08」の「ガンダムEZ8」のアレンジもお気に入りとのこと。
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アニメでは“やられメカ”として描写されることも多いジムだが、本商品のジムはマッシブで力強い。情報量の多さも魅力だ。特に膝関節は大きく曲がり、フレームの可動範囲の広さを印象づける
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「Gフレーム」は彩色箇所にシールを一切使っていないのが特徴だ。成型色と一部の塗装でMSのデザインを表現している。シナンジュの胸の部分などは力が入っている。シナンジュに関してはバックパックが大きいため単体のコストがかかる。こちらはシナンジュとジムの彩色箇所を塗装ではなく成型色を活かしたことで、コストのバランスがとれたという。
ジムの赤い部分と、シナンジュの全身の赤いアーマーを同じ成型色にしていたり、ジムの全身とシナンジュのプロペラントの成型色を合わせているのは、パーツとして同じ金型から成型しているためだ。このように厳しいコストの中で最大限の表現をするための工夫も食玩の難しさであり、面白さだと戸谷氏は語った。
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ディテール表現に力が入っているシナンジュ。バックパックもボリュームたっぷりだ
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「ジムはコストを抑えてある」といいながら、ちゃんと「ガンダムのビームライフル」を持たせてあるところも楽しい。ジムが初登場し、シャアのズゴックに腹部を貫かれるシーンでは、一瞬ジムがビームスプレーガンではなく、ビームライフルを持っている。このシーンを再現するためだけのボーナスパーツなのだ。こういった遊び心とこだわりがファンの心を掴むのだろう。
「ガンダムTR-1[ヘイズル改]」は単体のボリューム、造形の細かさだけでなく、プレミアムバンダイで「機動戦士ガンダム Gフレーム ガンダムTR-1[ヘイズル改] オプションパーツセット」を販売し、組み合わせることで「TR-1[ヘイズル・ラー]第2形態」にさせることができる。[ヘイズル・ラー]第2形態にするためには[フルドド]が2つ必要だが、今回は2機がきちんとセットとなっており、こちらを購入するだけで[ヘイズル・ラー]第2形態が再現できる。プレミアムバンダイと連動させることで机の上に置けるコンパクトさで、大ボリュームである[ヘイズル・ラー]第2形態を組み立てられるとのことだ。
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足の太さが印象的な「ガンダムTR-1[ヘイズル改]」
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プレミアムバンダイで販売されていた「機動戦士ガンダム Gフレーム ガンダムTR-1[ヘイズル改] オプションパーツセット」。残念ながら受注は締めきられている
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