S.I.C. 仮面ライダーフォーゼ ベースステイツに引き続き、五島 純氏に9月28日(土)発売予定のS.I.C. 仮面ライダーゴースト オレ魂の商品について語っていただいた。
全てにおいて、闇寄りなものがモチーフだとテンションがあがる五島ですが、『仮面ライダーゴースト』については、タイトルが「ゴースト」だと聞いた時はテンション上がりました。目深に被ったフードが正にゴースト的ですが、同じくフードつながりなのかヒップホップっぽい印象が入っていて何処かアメコミ調だな、嬉しい!となっていたのです。 番組が始まってみると舞台が寺!おっ?和風も入るのか?と驚き、ガンガンセイバーも卒塔婆?攻めてるなあ〜と思っていたのでした。
それがある日雑誌に載ったガンガンセイバーの写真を良く見たら洋風の燭台モチーフじゃないですか!あっ!コレあれだオーロラ(注1)のモンスターのプラモみたいなヴィネットっぽく飾る事が出来たら面白そうだ!と、ちょうどS.I.C.にヴィネット調のミニベースが付属したら良いのになあ〜と妄想していた五島は考えたのでした。
S.I.C. 仮面ライダーゴースト オレ魂の最初の打ち合わせに何故か同席していた私が「ガンガンセイバーが燭台になると面白いですよね」と言った所めでたく安藤さんがアイデアとして採用。必然の様に言い出しっぺの私が手伝う事も決定したのでした^_^
S.I.C. 仮面ライダーゴースト オレ魂はここ十数年、S.I.C.シリーズを作り続けてきた安藤賢司氏によるアレンジデザイン、原型なので、正に定番のS.I.C.スタイル、スタンダードなS.I.C.になっています。
ただS.I.C. 仮面ライダーゴースト オレ魂で独特なのはモチーフとしての「死」をハッキリと出している事でしょうか。
S.I.C.は基本的にダークなイメージを抱かれがちなので、いまさら「死」?なんて言われそうですが実は基本ヒーローのフィギュアであるS.I.C.は、モロに「死」を感じさせる事はかなりセーブされています。しかし仮面ライダーゴーストは主人公が死ぬ事で展開する物語で、幽霊のライダーなので「死」という要素を避ける方が不自然です。
死を感じさせるモチーフといえばドクロや骸骨がありますが、このS.I.C.ゴーストのマスクの内側は…そして胸アーマーの内側も…
そしてこの「内側に何かが…」を再現する為に各部分が多重構造になっていて(撮影用スーツも同様ですが)上に被さるアーマーがクリアで成形されている事で幽霊的透け感も再現されているのです。
もう一つ特徴的なのは、久しぶりに換装によるフォームチェンジが実装されている事。
今回は基本フォームのオレ魂とムサシ魂が換装で再現できます。
オレ魂はジャケットの裾が長くアレンジされ端に行くほど透けているので、風が無いのに揺らいでいるホラー映画や海外アニメの幽霊の様な雰囲気でゴースト感がマシマシ。
ムサシ魂は破れた着物の裾が風になびいているような荒々しい雰囲気にガンガンセイバーの刀身を縦3つに分けた左右の刃を二刀流にして構えれば剣豪の風格です。
ガンガンセイバーはノーマル状態でもかなり大型化していてカッコ良いです。刀身の真ん中部分を逆さにして台座にさせば洋風の燭台に、燭台はオレゴースト、ムサシゴーストの展示台にもなります。
あっ大事な事忘れてた、凄いオマケがついてるんですよ…可愛いユルセン!頭の上の方でちょっとネタバレしている可愛いユルセンが。こんな可愛いユルセン、誰が作ったのかな?(自画自賛w)
という訳で安藤さんには是非S.I.C.仮面ライダースペクターも作って欲しいと切に願う五島純の「S.I.C. 仮面ライダーゴースト オレ魂」のレビューでした。
「心霊写真」
(注1)オーロラ…アメリカの模型メーカー。1950年代から1970年代後半までコミック、TV、映画等の登場人物や怪物をプラモデル化したモンスターシリーズが有名。キャラクターのプラモは固定ポーズで小物などとベースに立てるようになっていてヴィネットの趣き。