
宇宙世紀0071年。サイド3、ムンゾ自治共和国を脱出して3年。
ジオン・ズム・ダイクンの遺児であるキャスバルとアルテイシアの兄妹は、ジンバ・ラルと共に地球に逃れ、テアボロ・マス家に身を寄せており、エドワウとセイラという名で平穏に暮らしていた。だが、彼らを追うザビ家の魔の手が、再び迫りつつあるのであった…。
そのころ、サイド3はジオン自治共和国と国名を変え、ザビ家が実権を掌握し、支配体制を固めつつある一方、地球連邦軍に対抗するための新兵器、モビルワーカーの開発に着手していた。

エドワウ・マス
その正体はかつてのサイド3の指導者、ジオン・ズム・ダイクンの息子のキャスバル。地球に逃れてからは、テアボロ・マスの養子となり、たくましく成長、妹のアルテイシア(セイラ)の身を守る。後に身分を隠し、ジオン公国軍のエースパイロット、赤い彗星「シャア・アズナブル」となる。

セイラ・マス
かつてのサイド3の指導者、ジオン・ズム・ダイクンの娘、アルテイシア。兄キャスバルと飼い猫のルシファと地球に逃れた後、テアボロ・マスの養女となり、平穏に暮らしつつも、悲しみの涙を流す人がいなくなることを願う、心優しい少女に成長する。

MW-01 モビルワーカー初期型
SPEC 全高:16.1m/頭頂高:13.88m/全幅:14.6m
ジオン自治共和国が独立戦争開戦に向けて、ダーク・コロニーでデータ収集・開発を進めていた人型機動兵器の初期試作実験機。月面開発作業用の人型作業機械開発を隠れ蓑にしていたため「モビルワーカー」という名称で呼ばれていた。兵器のような洗練されたスタイルではなく、コックピットは剥き出しのままであり、外装にはウインチやライトなどが設置された作業機械的な無骨さが特徴の機体となっている。右手には解体作業用にも見える攻撃力を増加させるクローを、左腕には防弾用のシールドを装備。初期型ガンタンクを相手に戦闘実験が行われ、次世代の人型機動兵器としての新たな可能性を示した。頭部センサーには、単眼型可動式カメラである「モノアイ」を採用している。背部に配置された動力用融合炉が技術的な問題で大型であったため、機動性や運動性に難があり、融合炉の小型化が機体発展の課題となっている。