BANDAI SPIRITSのガールズプラモデル「30 MINUTES SISTERS(30MS)」の最新のオールインワンアイテム「30MS SIS-V00 ライディラ[カラーA]」が8月8日に発売された。着脱可能なジャケット姿に、ヘルメットとスケートボードを備えたスポーティーなシスターで、そのルックスの再現にいくつかの新設計が見られる。
「30MS SIS-V00 ライディラ[カラーA]」。8月8日発売。価格は3,300円。本稿の画像の一部には別売りの「アクションベース7 [クリアカラー]」を使用している
戦闘よりもエクストリームスポーツのポーズが似合うシスターのサンプルキットをBANDAI SPIRITSより提供いただいたので、そのレビューをお届けする。
切れ長の目とスポーティーなスタイルが印象的なシスター
これまでの30MSシリーズはコラボアイテムやオプションパーツセットなどを除くと、どちらかといえばSFやファンタジーを思わせるスタイルのものが多かった。それらと比較するとこのライディラは、未来のスポーツギアといった雰囲気のデザインで、ちょっとカジュアルなテイストが入っているのも新しく感じられる。付属のヘルメットとボードは装備扱いで、アームドモードは存在しない。
「30MS SIS-V00 ライディラ[カラーA]」、パッケージ。
Aパーツ
Bパーツ
Cパーツ、Dパーツ
Eパーツ、Fパーツ
FP-L1パーツ、FP-L2パーツ、FP-L4パーツ、FP-L5パーツ、HP-U1パーツ
組み立ては頭部から。ライディラはヘルメットを被るギミックがあるシスターだが、被るための設計はヘルメット側にあるので、頭部自体は従来のものと同じ設計だ。ヘアスタイルパーツはパープルカラーのハネのあるショートボブでスポーティーなスタイルによく似合っている。
頭部の組み立て。フェイスパーツは3種類。切れ長の目が特徴だ
ヘアスタイルパーツの組み立て。後ろ髪は2パーツ構成
フェイスパーツを取り付ける
前髪と頭頂部のパーツを取り付けて頭部が完成。なお胸部は仮に組んだもの
胴体は丈の短いジャケットを着脱できるのがポイント。背中側のパーツで固定されていて、それを取り外せば簡単に脱ぐことができる。バストサイズは意外に大きく、ジャケットはそれに合わせた形になっている。
胴体の組み立て。胸部内ジョイントを組み立てる
ジョイントを組み込んで胸部を組み立てる
バストの組み立て。デコルテと飾りを取り付ける
胸のパーツを取り付ける
胴体にバストと首を取り付ける
ジャケットを取り付ける。左右から挟み込んで背中のパーツで固定する
胸部が完成
股関節のジョイントを組み立てる
腹部を組み立てる
股関節を組み込んで腹部が完成
腕は上腕部分がジャケットの袖で、脱がせるときはパーツの交換が必要だ。リングや袖口のパーツには向きがあるので説明書をよく見て組み立てよう。肘関節の一方は上腕の黒い部分のパーツと一体化した設計になっている。手首は4種類で、ヘルメットを持つための専用手首もある。
右腕の組み立て。肩関節を組み立ててリングと袖口を取り付ける
肘関節を組み立てて肩に取り付ける
前腕を取り付ける
手首の組み立て。左右で4種類ずつあり、右はヘルメットを持つためのもの
手首を取り付けて右腕が完成
左腕も同様に組み立てる
脚部は七分丈のパンツスタイルで、ハイカットのブーツを着用したデザイン。足裏には「リシェッタ(フリージアウエア)」で採用された収納式のジョイントがあり、これを起こすことでボードを固定する仕組み。さらに3mmのジョイント穴もあるので、オプションパーツセットの19や20に付属するインラインスケート風のパーツを取り付けることも可能だ。
右脚の組み立て。足首の関節を組み立てる
足首を組み立てる。足裏のジョイントはスイング可動し収納が可能
関節と足首を取り付ける
脛のパーツを取り付ける
膝関節を組み立てて太ももを取り付ける
脛に膝を取り付ける
太もも上部を組み立てる。リングはジョイントのあるものを取り付ける
太ももを取り付けて右脚が完成
左脚も同様に組み立てる
太ももと膝にプロテクターを取り付けて脚部が完成
スポーティーかつグラマラス。ジャケットを脱がせると印象が結構変わる
全身を組み立てたらライディラが完成。スポーティーなスタイルでありながら、谷間が見える胸元やジッパーを下ろしたお腹など、セクシーなポイントもちゃんと押さえている。ジャケットはライディラの体型に合わせて設計されているものの、サイズが合えば他のシスターにも着用できる構造となっている。
ライディラの完成。ジャケットやパンツなど、カジュアルな印象もある
ジャケットは大きめのバストサイズに合わせて設計されている。胸の飾りは山羊だろうか
ジャケットに襟があるせいか、首が短く見える印象。ジッパーを半分下ろしたお腹など、よく見るとセクシーな部分があるのがニクい
丈を絞った七分丈のパンツにハイカットのブーツを装備
身長はリシェッタ(フリージアウエア)とほぼ同じの145mm
ジャケットを脱ぐときは肩の袖パーツも交換する
背中のパーツを外してジャケットを取り外す
ジャケットを脱がせると30MSの素体らしい雰囲気になった
脱いだときの上腕を使えばノースリーブ風のジャケットになる
体型が近いリシェッタ(フリージアウエア)にも着用できた。完全な互換ではないので、着用時は自己責任で
バストパーツはリシェッタ(フリージアウエア)やセスティエ、オプションパーツセット17・18などと互換があった。サイズが合わないのでジャケットは着用できないが、お好みで楽しもう
装備はヘルメットとボードだ。バイザーのあるヘルメットは「スティプラ=ステロイ(アルディートフォーム)」や「30MM」の「アチェルビー(TYPE-D)」などがあり、クリアパーツのバイザーはそれらと同様かなり透明度が高い。傷がつくと目立ちそうなので扱いは要注意。ライディラに被せる場合は顔の内部パーツとフェイスパーツをそのまま取り付け、前髪を交換すればOK。バイザーとひさしの部分は角度を変えて差し替えれば、顔出し状態にもできる。
ヘルメットの組み立て。左右の飾りと顎のガードを取り付ける
バイザーとひさしを取り付ける
バイザーを取り付けてヘルメットが完成
被せるときは分解して、フェイスパーツをヘルメットに取り付ける。前髪は右下のヘルメット用ものを使用。フェイスパーツを交換すれば他のシスターにも着用できる
顎のガードを取り付ける
バイザーを差し込めば被った状態になる
角度を変えて差し込めば、バイザーを上げた状態も再現できる
専用の手首を使えば、ヘルメットの後ろ側を持った状態でディスプレイできる
ボードはウィールのあるスケートボードタイプで、上面に5つ、裏面に4つの3mm穴があり、足裏のジョイントをはめ込むことで固定して、トリックを繰り出すポーズを取れる仕組みだ。
ボードを組み立てる
ボードに乗せるときは足裏のジョイントを起こしておく
ジョイントをボードの穴に差し込めば固定される
ジョイントでボードを固定してからポーズを取るのは意外に難しいので、足の形を決めてからボードを取り付けるのが確実。エアトリックは実物の写真などを参考にしてみると、かなり格好いいポーズが取れるはず。予想した通り、オプションパーツセット19・20のスケート風のシューズパーツはバッチリ決まり、ハイカットブーツにもよく似合っている。ボードよりもトリックのポーズが取りやすいのもポイントだ。
ボードを使ったエアトリックのポーズは映える。段差やレールなどがあれば走行時のトリックも楽しめそうだ
ヘルメット用の持ち手を上手く使えば、ボードを掴むグラブトリックも表現できる
ストリートで見せるカジュアルポーズも似合う
「オプションパーツセット19(ダッシュユニット)」のシューズパーツを使用。脚が固定されないのでトリックのポーズも決めやすい
「30MF」の剣を持たせてのバトルポーズは、人気コミックの未来から来た戦士の雰囲気に
スポーツガールという30MSの新たな選択肢として登場したライディラ。ヘルメットがあることで「30MM」の「エグザビークル」などの乗り物とも相性がよさそうだ。アームドモードを絡めたカスタマイズの楽しさは30MSシリーズ不変のものだが、このライディラのような、シンプルに動かして楽しむことを優先したラインナップも個人的には大歓迎で、SFやファンタジーとは違った路線にもどんどんチャレンジしていただきたいと心から思っている。