バンダイの30MMシリーズで完全新規の機体、eEXM-40 イグライト01がキット化されました。
こちらは地球連合軍の機体で機能性と生産性を兼ね備えた主力量産機となります。
02もリリース予定ですが今回は01のみで価格は1,320円です。
付属品は武器にもなるロイロイ2体のみとなります。
余剰パーツやシール類はありません。
地球連合軍の新しいスタンダードな主力量産機の「イグライト01」。
サイラスが開発した機体という設定で、機動性、操縦性、生産性に優れる新スタンダード機となるそうです。
今回はこれまでのアルト系のフレーム、マクシオン系のフレームどちらも使われず、フレームまで完全新規になっているのが特徴的です。
また組み立てもやや簡素化され、パッケージには「30MMスターターキット」と書かれていて公式サイトでもエントリーモデルとして扱われています。
ランナーはタッチゲート式になり、関節構造もシンプルになったため30分以内で余裕を持って組める内容となっていました。
デザインは地球連合軍の特徴を盛り込みながらもヒロイックな姿に纏められています。
ラビオットをスマートにしたような力強さもあり最新機らしい姿です。
また関節も基本的には従来の30MMを踏襲した形が多いのですが一部変わっている所もあり
今回はポリボールが使われなくなりました。そのため可動部は全てKPSの組み合わせです。
バイザーや胸部などにはクリアパーツが採用されています。
カラーは地球連合に多いホワイト&パープル系のカラー。
なので色々な機体と混ぜやすい物になっていると思います。
頭部アップ。頭部はバイザータイプの頭部です。
アンテナがあるのが特徴的でクリアパーツはクリアグリーンの物が使われていました。
一応簡素ながら内部にディテールもあります。
胴体のアップ。
胴体は胸部がごつめで腹部が細いバランス。また胸部は角張ったデザインで
股間部分にはスラスターもしくは砲口のようなディテールがあります。
バックパックには複数3mm穴があり下部にはC型ジョイントあり。
胸部にもクリアパーツが使われているのが特徴的です。
背面のパック接続穴は2穴タイプのパックや3mmピンジョイントに対応します。
腕部はメリハリがある作りで前腕は結構ボリュームがあります。
前腕の3mmジョイントはC型ジョイントで繋がっていて左右に回転可能。
肩アーマー後ろにも3mm穴があります。
股関節は他の30MMと同様にクランク状のジョイントで繋がれていてスイング可能な作り。
またスタンド用の3mm穴もあります。
脚部は太腿などが太く結構ボリュームのある作り。
またカカトが長いので後ろにも倒れにくいです。
形状は変わっていますが基本的に股関節や膝は今までと変わりません。
足首はアルト系というよりマクシオン系に近い作り。
足裏は特にジョイントなどはなくカカトに肉抜きがあります。
可動範囲など。
アルト系のフレームは受けのBJが前方向にスイングする物でしたがこちらは上方向にスイング。
腰は胸部と腰のBJで柔軟に動き肘なども良く動きます。
腰の左右スイングもなかなかです。
肩は受けが上方向にスイングするため前後方向はBJでスイングするのみです。
下半身はかなり柔軟で膝も深く曲がり接地も優秀。
新関節になりましたがこれまで通りどこも良く動きます。
シリーズ第一弾のアルトと比較。
腰のサイドアーマーやアンクルアーマーが無く、上腕などもやや簡素化された印象ですがデザインはヒロイックに変わっています。
成型色ですが手持ちのアルトやラビオットよりは青みがかった白ですがフルアーマーアルトほどではなかったです。
ただ自分のアルトは初版なので経年でやや変色してしまい違って見えるのかも。
続いて関節部分の比較です。
・胸部BJの向きが90度異なる
・肩関節がアルトは横方向スイングなのに対し、イグライトは上方向にスイング
腕関節ですがこちらもだいたい同じなものの
・肘関節のカバーが無く、関節が上腕と一体化
・手首が一体成型て手甲パーツが分離不可
脚部ですが
・膝関節のパーツがシンプルになりカバーが無くなる
・足首関節がマクシオン系に近い作りに
・胸部と股関節はポリボール廃止
といった違いがあります。
関節自体はこれまで通り互換性あり。
ただパーツによっては干渉し真っ直ぐ伸ばせなかったり装甲が取り付けられない場合がある他、
足首のBJ径も変わっています。
武器を装備させて。
今回はロイロイを装備するという変わった作りになっています。
ポリボールが廃止された事で30MMシリーズ特有のぐらつきのような不安定さがなくなりカッチリとした手触りになっています。
アルト系もマクシオン系もポリボール部分の補強が必要となる場合が多かったので変わったのは良いですね。
ライフル型のロイロイ。
こちらはコンパクトですが太めの銃となります。
軽いので保持などは問題ありません。
砲身を回転させる事でロイロイ状態になる他、
脚部分には正方形のジョイントがあり、
様々なブレードなどを取り付ける事が可能。
剣として使えたりするのでこれは面白い武器ですね。
こちらはシールド型のロイロイ。
ロイロイ状態の物をそのまま腕に取り付けます。
形状的にクローとしても使えそうです。
また左右の腕などに装備できるのですが、前腕のジョイントは回転可能なので色々な向きで固定出来ます。
もちろん様々なパックを装着可能。
こちらはティルトローターを取り付けた姿。
武器は色々持てますが、手甲が分離不可になったためグリップに返しがあったりグリップエンドが閉じている物は持てなくなっています。
その場合他の30MMの手首を流用する必要があります。
フルアーマーアルトの装甲を一部取り付け。
こちらは結構ぴったりはまりました。
最後にバイロンのヴェルデノヴァやマクシオンのアチェルビーTYPE-Dとサイズ比較。
シンプルなキットなのでボリューム自体は控えめです。
以上30MM イグライト01 レビューでした。
今回はエントリーモデルとして位置付けられたキットでフレーム含め完全新規です。
タッチゲートが採用され、関節もある程度簡素化、さらにこれまでと同じく左右共通のパーツも多く組みやすさに磨きがかかっています。
シンプルになった分肘膝のジョイントは強度がありそうですし
保持力が不安定になる原因になっていたポリボールも採用されなくなったためぐっと扱いやすくなったと思います。
ただこのへんは経年でプラプラになったりする場合があるためもう少し様子見が必要ですね。
デザインも最新量産機らしいヒロイックな物でロイロイを武器にするという点も面白くこれからの展開が楽しみになるキットでした。