HGUC AOZシリーズより新たにガンダムTR-6 ［バーザムII］レジオン鹵獲仕様がキット化されました。
価格は5,280円でかなりボリュームのあるキットとなっています。
パッケージはいつも通り単色で説明書モノクロかつ機体説明などもないシンプルな物です。
付属品はビーム・ライフル、グレネードランチャー、エレノアサテライト・リンクシステム起動状態頭部、
ホバーユニット展開時用パーツ、サブアームユニット延長パーツ、それにサーベル刃が付属します。
シール類ですが各種センサー類の他、各所のダクト周りに貼るホイルシールとレジオンのマークが印刷されたマーキングシールが付属。
余剰パーツですが今回は大量にあります。
HGUCウーンドウォートとHGUCバーザム（AOZ）を組み合わせ新規パーツを追加したキットなのですが、
ウーンドウォート側はコンポジットシールドブースターが省かれていますがそれ以外のパーツは付属し、なおかつ多くのパーツが余剰となります。
バーザム側の余剰パーツは頭部と胴体、それに太腿周りが丸々余ります。
こちらもモノアイパーツが無いだけで他のパーツは揃っているためやはり余剰は多いです。
「A.O.Z RE-BOOT ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-」よりHGUCでキット化されたガンダムTR-6［バーザムII］。
こちらはコアとなるTR-6ウーンドウォートにバーザムの四肢を取り付けた機体で
キットではHGUCウーンドウォート+HGUCバーザム（AOZ）に新規パーツを交えた機体となっています。
カラーはレジオン仕様という事で赤になり、頭部にはエレノアサテライトリンクシステム起動時に大きく展開する巨大なブレードアンテナが装着されています。
脚部などはバーザム（レジオン鹵獲仕様）と同じくホバーユニットがあるタイプです。
キットですが基本的にウーンドウォートとバーザムそれぞれのパーツはそのまま使われている所が多数あり
関節構造なども多くは共通です。
ですが胸部やドラムフレーム周りなどは強度重視の構造になっていて
可動などがシンプルになり重さのある四肢を支えられるよう工夫されていました。
従来のウーンドウォートの構造そのままだとかなり扱いに苦労しそうなのでこの変更点は嬉しいですね。
キットは基本的にKPSとPC-001が併用された関節となっていてABSは使われていません。
こちらはエレノアサテライト・リンクシステム起動状態。
頭部を丸ごと交換する事でアンテナが開いた状態を再現します。
キットの色分けですが成型色で大部分は再現されているものの、細かいダクトやセンサー類はシールもしくは塗装で再現する必要があります。
コア部分は腕周りの変形がオミットされ扱いやすい形になっています。
頭部アップ。ウーンドウォートの顔をベースにバーザム風の巨大なブレードアンテナが装着されていています。
エレノアサテライト・リンクシステム起動時はアンテナがV字型に開きガンダムらしいシルエットに変化します。
キットはバルカンなども別パーツ化され十分シャープに造形されていました。
胴体のアップ。胸部などは複雑なデザインですがしっかり色分けされ股間のV字部分も別パーツ化され進化しています。
背面はジョイント穴つきのブーストポッドになりバーザムのリアアーマーが装着されています。
ブーストポッドを取り外した状態。
最近のキットのように2穴ジョイントがあったりはしません。
胸部周りは腕部ユニットがあるため胸部自体はかなりコンパクト。
腕部ユニットは先端をスライドさせる事でミサイルランチャーが展開できます。
ただ弾頭は色分けされていません。
腕部ユニットは固定になりグラつきが少ない扱いやすいタイプに。
また股関節周りのドラムフレームもほぼ固定になった事で強度が増しています。
腕部はバーザムそのままの構造。
肘とは一部BJが使われ細かい動きが付けられます。
股関節はシンプルな棒軸です。
スタンドは3mmのスタンドを直接挿し込めるようになっていて
スタンドジョイントを介するウーンドウォートより確実になりました。
股関節のサブアームですが延長パーツを使う事でさらに展開が可能。
また内蔵しているサーベルを持たせる事も出来ます。
脚部ですがウーンドウォートの脚を折りたたみ、その先にバーザムのヒザから下部分を取り付けるというおなじみの方法。
接続方式はウーンドウォートから特に変わっていません。
基本的な部分は色分けされていますがダクト内部はその周りのグレーなどはシールまたは塗装で補います。
もちろんホバー展開状態も再現可能。
このあたりもバーザムと共通です。
膝のモールドなども相変わらず細かく足裏は肉抜きがありませんしつま先も可動します。
肉抜きは一部あるのですが底面にはないのでさほど気になりません。
可動範囲ですが、腰は回転可能なものの、前後スイングは出来ません。
肩はBJで肘は100度ぐらい曲がりますしBJ部分で細かい動きが付けられます。
肩のスイング幅はまずまず。胴体も横方向に多少スイングできる作り。
股関節はある程度開きますが接地はいまいち。
膝部分はそのままだとホバーユニットに干渉してあまり曲がりませんが
ホバーユニットを逃がせば100度ぐらいは曲がるようになります。
HGUC バーザム（AOZ）やHGUC ウーンドウォートと比較。
ウーンドウォートをコアにして四肢を取り付ける関係でかなりサイズアップしています。
また新規パーツのおかげで胸回りがスッキリとまとまり
頭部のアンテナなどもありかなりバーザムに近いシルエットになるのが面白いですね。
武器を装備させて。
太腿にある丸いパーツはクラッカーホルダーとなっています。
武器はビーム・ライフルとグレネード・ランチャーが付属。
グレネード・ランチャーは腕部に取り付けておくことができます。
ホバーユニット展開。ホバーユニットはアームで繋がれていています。
ただ脚がかなり長く大きめなのに対し、股関節は3mm軸の組み合わせの関節で支えるのでやや不安定な所はあります。
ビーム・ライフルはバーザムの物がベースですが一部新規パーツが取り付けられています。
グレネード・ランチャーはグリップが展開かのう。
合わせ目は段落ちモールド化されストック部分も回転します。
サブグリップを握って両手持ちも可能ですし
ビーム・ライフルに合体させる事も出来ます。
カチっとはまりグラつくような事もありません。
下半身は股関節周りがまだ不安定な印象が少しありますが、上半身はウーンドウォートを変形させた物よりはだいぶ動かしやすい印象。
ただ派手に動く訳ではないです。
ミサイルランチャー展開。
ちょっとしたギミックですがこういった物があると楽しいですね。
ビームサーベルはサブアームに内蔵されている物をそのまま持たせる事もできますし
サブアームに持たせて構える事もできます。
またヘイズル改などに付属するシールドブースターも背中に装着できるようになっていました。
腕関節は新規ですがプレバンのヘイズル改に付属するTR-6用拡張パーツが使えるので
様々な腕部を無改造で取り付ける事ができます。
また脚部の接続も今まで通りなのでこちらも拡張パーツを使う事で換装かのう。
肩周りの安定度が増しているので扱いやすくなっています。
またバーザムやウーンドウォートのパーツはほぼ揃っているので組み換えでもあそべます。
バーザムはモノアイがないので完璧に組み替えられるという訳ではないのですが、モノアイなら色々代用はできると思います。
ウーンドウォートも一応コンポジットシールドブースター無しにはなりますがこのように組めます。
クラッカーホルダーやドラムフレーム周りなどはそのまま使っていますが
細かく分解すれば通常のウーンドウォートにする事もできます。
実質2体セット+αなのでこのボリュームも納得でした。
以上 HGUC ガンダムTR-6[バーザムII]レジオン鹵獲仕様(A.O.Z RE-BOOT版) レビューでした。
今回はバーザムIIという事でコアとなるウーンドウォートにバーザムの四肢を取り付けたデザインとなっているのですが
通常のウーンドウォートで気になった肩周りや胴体の弱さが改善され結構大きい機体ですがだいぶ扱いやすくなっています。
ただ股関節周りなどはどうしても重さに負けやすい作りなのは変わっていないので気になる場合は少し調整した方が扱いやすいと思います。
それ以外ではやはりエレノアサテライト・リンクシステムを再現した頭部が特徴的でバーザムからガンダムのようなシルエットに変わるのが面白いですし
切り出すのも大変なほどの余剰パーツがあり、組み換えなどでかなり遊べる内容になっていました。
