
2011年09月09日~2011年11月10日の期間、「魂ウェブ商店」にて販売された受注生産品。
『ドラゴンボール改』より、「スーパーサイヤ人3 孫悟空」を、S.H.フィギュアーツシリーズで立体化。
他受注生産品同様、パッケージや説明書などもS.H.フィギュアーツのフォーマットで、オール新規で作り起こされています。
今回も海外同時展開の為、説明書やパッケージに英語表記が加えられた国際仕様です。
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「S.H.Figuarts スーパーサイヤ人 孫悟空」(以下通常版)をベースに、一部に新規パーツを使用し
スーパーサイヤ人3版 孫悟空をS.H.フィギュアーツシリーズにて再現。
スーパーサイヤ人3化に伴い変化した髪型とフェイス部及び、大型の頭部を支える為の首関節等が新規パーツとなります。
また肩パーツ(袖内側)も新規パーツとなり、通常版の不自然な出っ張りが改善されています。
首関節を除き本体の可動箇所は通常版と共通です。 可動ギミックの詳細は通常版のページを参考にしてください。
本商品の目玉である大きく伸びた髪型を始めとした頭部は流石のボリューム。
髪は4分割されており、立体感を出しつつ可動関節も組み込まれています。
ボリュームがボリュームなので重さも凄いことになっていますが、首関節が強度を重視したヒンジ式のジョイントに変更されている為
髪の重さに引っ張られること無く、顎を思いっきり引いた状態でも安定してその状態を保っていられます。
ただし全体のバランスは流石に如何し様も無く、自立時には大きく影響を及ぼします。
マイケルよろしく、前のめりにすれば自立も可能ですが、流石に見栄え悪いので本ページではスタンドを使用しています。
フェイス部はスーパーサイヤ人3の特徴である眉毛無し&隆起した眼窩等がしっかりと再現されていますが、少々迫力不足。
悟空的な雰囲気はしっかりと表現されているので悪くは無いのですが、もう少し目つきが悪くても良かったかも。
ちなみに「S.H.Figuarts スーパーサイヤ人 ベジータ」で改善された目元や口のライン表現ですが、何故か逆戻り。
一般的にはこういった表現の方が合っているということなのでしょうか…?
カラーリングは通常版同様、成型色+部分塗装に一部グラデーション塗装での再現ですが
今回は通常版以上にグラデーションの量が増えており、全体的に濃い印象を受けます。
髪の立体感が増していたり、肌表現が良くなっていたりとプラスもあるのですが
メインの胴着が暗過ぎで汚くも見えてしまいます。 一部の肌も濃い…というか焼け過ぎです。
そういったグラデーション塗装の影響からか、光沢も出てしまっていて質感的にも気になります。














通常版との比較

肩を新規パーツにしたことにより、腕のラインがより自然なものに改良されています。
彩色表現も大きく変わっていることが良く分かります。
髪可動箇所


髪は4分割されており、各節?毎にボールジョイント関節が組み込まれています。
それらの間接の可動により、髪の表情を変化させることが出来ます。
新たに採用された、ヒンジ式の首関節は中間部の前後スイングに加え、上下の接続ピンによる横ロール可動が可能です。
つまり通常版となんら変わらない可動が可能です。
付属品&各ギミック

オプションハンド×4種(握り手、平手×2種、技右手)、オプションフェイスパーツ×2種
リング、エフェクトパーツ×一式(画像省略)、魂STAGE ACT4(画像省略)


フェイスパーツの交換により、2タイプの表情を再現できます。
睨み顔は目線が横向きなので使い勝手が悪いです。


死者のリング”も付属。
クリアパーツ+グラデーション塗装によって再現されています。
髪に取り付ける事により死者状態を再現可能です。

スーパーサイヤ人3時の“バチバチ”とした気をイメージした専用エフェクトパーツも付属。
パーツが大型なので“バチバチ”というよりも気を解放した瞬間の様にも見えますが、これはこれで迫力が合って○
死者のリング同様にクリアパーツ+グラデーション塗装にて再現されています。
パーツは4パーツ構成(+支柱固定用ジョイント)となっており、4パーツを組み合わせることで体を覆った状態を作り上げます。
エフェクトパーツは付属の魂STAGE ACT4の支柱に取り付けて使用します。
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本体の悟空と組み合わせるとこんな感じ。
スペースが限られているので、中でのポージングは少々窮屈です。
ちなみに本体の固定とエフェクトパーツの固定は、上記の通りそれぞれ別なので
エフェクトパーツを他のフィギュアにそのまま使用することも可能です。










髪の毛の立体表現やボリューム等のスーパーサイヤ人3として押さえるべきところはしっかりと押さえており
更にアクションフィギアとして最大の心配点であった首関節の強度も確保されている為
もうそれだけでもスーパーサイヤ人3のアクションフィギュアとして合格点といえるでしょう。
それに加え元々優秀だったアーツの悟空ボディや、新たに加わった髪の可動ギミック等もあるので
スーパーサイヤ人3という一見アクションフィギュア的には不向きなデザインのキャラクターでも、自由度の高いアクションを楽しめます。
今回は更にシリーズ初の試みとなる“気”のエフェクトパーツなる物も付属しているので
作品の世界観を広げつつ、表情豊かなポージングを表現できます。
エフェクトパーツ自体のボリューム&迫力もあるので、それだけでも満足度は高いです。
ただし今回は全体的に彩色が雑で、そこが大きく脚を引っ張ってしまっている様に感じます。
グラデーション塗装の強化など、通常版よりも凝ってはいるのですが、なんというか全体的に大雑把。
フェイス部のライン表現も前回のベジータから大きくパワーダウンしている様に感じました。
アニメ&漫画キャラの立体物表現ということで、そこら辺はやっぱり難しいのでしょうか。