bonds(ボンズ) ヌルッと切れる片刃ニッパーのレビューをご紹介します!
bonds(ボンズ)から発売のヌルッと切れる片刃ニッパーは、その名の通り、ゲート跡やランナーを『ヌルッ』とした感覚でカットすることができるニッパーです。超極薄刃で白化させないようにカットできるので、プラモデル制作の仕上がり度合いを高めることができるのが特徴。切れ味の良いニッパーを求めていて気になったので買ってみました。価格は5,500円(税込み)です。※専用のホームページで購入すると4,950円(税込み)。
パッケージは工具類らしいシンプルなスライド型です。説明書きがされた裏紙にプラ素材のカバーをスライドして梱包するタイプ。
裏紙は1枚もので、裏面にはこのニッパーの特徴が記載されています。切り出しの原理はだいたい一般の片刃ニッパーと同じ。
ニッパーを表裏から。見た目はゴッドハンドやタミヤなど一般的なニッパーとほとんど変わりません。グリップはパープルとブルーのツートンで、パープルのグリップはエンボスっぽい滑り止め加工が施されています。ゴッドハンドのニッパーよりも滑らないので、不意に落とすことはなさそうですし、使いやすい感じもありますね。
ゴッドハンドのブレードワンニッパー、破損してしまったアルティメットニッパーと並べて比較。大きさはほぼ同じです。ニッパー各種のレビューは以下のリンクからどうぞ。
ゴッドハンドよりも口が狭いので、ゲートを挟む場合は3.0mm以上のものを切るのは難しそうです。ですがあまり太いものをカットすると刃が欠ける原因にもなるので、安全対策としてはこの程度のほうが良いかもですね。その分グリップの開きも狭いので、むしろ持ちやすいのはメリットかと。
各ニッパーを並べて刃の厚みを確認。切刃はどれもシャープでそれほど違いはないですが、ヌルッと切れる片刃ニッパーはどれよりも刃が薄いです。パーツに対する抵抗が少ないのでその分切りやすいですが、耐久性はちょっと気になりますね。今の所問題ないですが、破損したら記事に追記するかもです。
実際にゲートをカットして切れ味を確認してみます。こちらはゴッドハンドのブレードワンニッパー。このニッパーもなかなかな価格ですが、カットした断面には少しガタツキが見られます。ちなみにブレードワンニッパーの価格は4,180円(税込み)。
一方のヌルッと切れるニッパー。さすがに多少白化はしますが、こちらの断面はかなりきれいです。薄刃で抵抗がない分きれいに切り出せますし、刃の切れ味もいいみたいですね。
続いてビームサーベルなどに使われる柔らかいクリアーピンクのランナーや、頭部バイザーなどに使われる硬めのクリアーブルーのランナーをカットしてみます。柔らかいクリアーピンクのランナーはどちらもきれいに切れました。硬めのクリアーブルーのランナーもそれほど変わりませんが、ヌルッとのほうが切りやすい感じはありますね。ブレードワンニッパーはパーツが吹っ飛ぶように切り落とすのに対し、ヌルッとは抵抗なく真下に切り落とせました。
続いてタミヤの3.0mプラ棒をカットしてみます。ブレードワンニッパーは断面がガタガタになりましたが、ヌルッとはきれいな断面でカットできています。ブレードワンニッパーもタミヤの薄刃ニッパーに比べるとかなり切れ味が良いですが、それよりも切れ味が良いのはいいですね。
最後に切り出し後がガタつきやすい3.0mm角棒をカットしてみます。こちらもブレードワンニッパーは多少ガタツキが出ていますが、ヌルッとニッパーは割ときれいに切り出せていますね。
以上です。正直言うと、自分が良いニッパーを使い慣れてしまっているせいか、切れ味にアルティメットニッパーほどの感動はなかったです。ですがブレードワンニッパーよりは明らかに切れ味が良いですし、グリップが狭めなので握り心地もよく、長時間使っても疲れないような使いやすいニッパーになっていると思います。アルティメットニッパーはゲートに吸い付くような切れ味でしたが、その分より破損しやすいのかも。
こちらも薄刃なため耐久性は気になりますが、比較的入手がしやすいようですし価格も比較的安価。かなり切れ味の良い部類のニッパーになっているので、プラモ製作をより快適にするアイテムとして十分な働きを見せてくれるのではないでしょうか。