HG 1/144 X-GU01A ガンダムジェミナス01のレビューをご紹介します!
HG ガンダムジェミナス01は、『新機動戦記ガンダムW DUAL STORY G-UNIT』に登場する主人公機『ガンダムジェミナス01』の1/144スケールモデルキットです。オリジナルメカデザイナー阿久津氏によってデザインをリファインし、新規造形の最新フォーマットでキット化。洗練されたシャープな造形と、情報量の多い緻密なディテールが再現されたキットになっています。価格は2,200円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
アディン・バーネットが搭乗した『ガンダムジェミナス01』がHGACでキット化。新規フォーマットにより、1997年に発売された1/144ガンダムジェミナス01(以下、旧キット)とは違った現代的でスタイリッシュなプロポーションでキット化されました。機体名の「ジェミナス」は十二星座の1つ双子座に由来。 成型色はガンダムタイプ特有のトリコロールカラー。関節や内部パーツはグレー成型色のKPSパーツ構成です。シールはダクトやセンサーなど部分的に補うのみで、パーツによって細かい色分けが再現されています。足首のボルトなどは塗り分けが必要ですが、塗装が必要な箇所は少なめです。
小型キットで各部パーツも細かいものが多いので、組立時に紛失したりしないように注意が必要です。
ポリキャップは定番のPC-002を全て使い切ります。関節強度はまずまず高めですが、経年などで弱くなる部分は出てきそうです。大柄な背負いものはなく、より人型に近いスタイルになっているため、自立は極めて安定しています。
プレバン商品では珍しい描き下ろしフルカラーパッケージになっています。側面にナンバーはありません。
頭部。縦に長いとさかや左右に伸びるウイングが特徴的。メット部は前後挟み込みタイプですが、側面の合わせ目はモールドっぽく造形されています。左右のダクトはグレーに塗り分けが必要。
とさか前後のセンサーはグリーンのシールでの色分けです。
旧キットの頭部と並べて比較。大きさはあまり変わっていないようですが、後頭部の形状が少し異なり、全体的にバランスが良くなった感じです。
胴体部。エアインテークなど、各部がパーツで色分けされています。胸部中央のセンサーのみ、グリーンのシールでの色分けですが、モールドはさらに細かく造形されています。
胴体部を旧キットと並べて比較。腹部が細身になり、胸部もスタイリッシュになっているようです。
胴体内部は少しだけ特殊なフォーマット。肩はポリキャップで引き出しが可能なよく見る形です。腹部はボールジョイントですが、そんなに可動するようになっていないようです。
腰アーマー裏にモールドは造形されていません。リアアーマーはボールジョイント接続で自由に可動するようになっています。
股間部には可動ギミックがあり、幅広い可動を実現。
腰も浮くように可動します。
腕部を旧キットと並べて比較。ショルダーアーマーが小型化され、全体的に細身になっています。肘も別パーツ化され、細かい作りに。
腕内部。二の腕はフレームっぽく造形されていますが、前腕はパーツのみの組み合わせです。
二の腕は筒型、前腕な前後挟み込みタイプで側面に合わせ目ができます。前腕の合わせ目は角度がついた部分なのであまり目立ちません。肘からは分離が可能。
ショルダーアーマー。トリコロールカラーでヒロイックさが表現されています。側面のダクト内部はシールでの色分け。
ショルダーアーマー上部の装甲は脱着が可能。内部の赤い基部は左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。前後の丸モールドはグレーのシールでの色分けです。
脚部も旧キットと並べて比較。全体的に細身になり、色分けの再現度も高いです。配色は白一色とシンプルですが、モールドも適度に入ったメカニカルな造形になっています。膝のモールドや左右のリニアロックボルトは別パーツによる色分けを再現。
脚部も大腿部にだけ簡単な内部フレームが造形されています。
大腿部は前後挟み込みタイプですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下は左右挟み込みタイプで後部に合わせ目ができます。膝から分離できるので、合わせ目消しはラクかと。後部のスラスターはフチをシールで色分けします。ふくらはぎ側面にはユニットを装備できるように、ダボ穴が造形されています。
ソール部。一見シンプルに見えますが、パーツ数も多めでしっかりとした作りになっています。足裏もモールド入りの蓋パーツになっていて、肉抜き穴はありません。つま先は可動式。
バックパックを旧キットと並べて比較。簡単な作りの部分はなく、サーベルホルダーや左右の色分け装甲、中央のグレー基部など各部ともパーツによる分割構造になっています。バックパック背部にはユニット接続用の2ダボが造形されています。
バックパックは2ダボ接続。
他のキット(陸戦型ジムなど)のバックパックも装備可能なようです。旧キットのバックパックはダボ幅が合わないので取り付けられませんでした。バックパック下部のスラスターはボールジョイント接続でフレキシブルに可動します。造形も細かい作りになっています。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。大きさは陸戦型ジムなどと同じくらいですが、どれよりも情報量が多くて密度感がありますね。
旧キットと並べて。プロポーションの違いがはっきりとしています。各部の形状が異なるため、旧キットの宇宙用ユニットを装備することはできないようでした。(LOブースターも取り付けられないようです。)
HGACのキットと並べて。
頭部は広めに上下可動し、左右へも干渉なく可動します。胸部のグレーのパーツがきっちりとハマっていないと、首のポリキャップが外れやすくなるので注意です。
肩はボールジョイントで少し前後スイングが可能。肩はポリキャップが前方に引き出せるような構造になっていますが、あまり幅広く引き出せるわけではないようです。
腰に展開ギミックがあるので、上半身を前かがみにさせることができます。各部ともあまり動かないので後方に反らせる動きはあまりできないようです。
腰は360度回転が可能。アクションベースやスタンドへのディスプレイは、付属のジョイントパーツを股間部に取り付けてのディスプレイとなります。
股間部にスライドギミックがあり、腰部アーマーも可動範囲が広いので、幅広い前後開脚が可能です。
膝は二重関節である程度深くまで曲げることができます。膝は色分けパーツがそのまま露出。
足首の可動は、つま先を伸ばす動きはあまりできませんが、つま先を上げる動き広く可動させることができます。左右へはそれなりの可動です。
左右への開脚は水平程度まで幅広く展開が可能。サイドアーマーは後方に向けて干渉しないようにしておきます。
脚の付け根が回転するので、内股、がに股は幅広く可動させることができます。ただ、回転部分が少し抜けやすいので注意が必要です。回転させているとすぐに抜けてしまうかも。(個体差があるかもです。)
立膝は、あまりきれいな姿勢ではないですが、それなりに再現が可能でした。
可動域の総括としては、肩や肘以外は全体的によく動くキットになっていると思います。ただ、強度が少し弱そうな部分があり、動かしているときに外れたりすることもあるので注意が必要です。抜けやすそうな部分は予め補強しておくのもありかもですね。