HGBD:R ガンダムGP-羅刹天は、『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』に登場するガンプラ『ガンダムGP-羅刹天』の1/144スケールモデルキットです。鬼神をモチーフにした特徴的な機体形状を再現。選択式で『ガンダムビルドダイバーズ』に登場した『GP-羅刹』も再現可能です。金棒型ビームバズーカ、GNオーガソード、バズーカといった特徴的な武装類も付属します。価格は3,080円(税込み)。
成型色はレッド、レッドブラウン、パープル(ブルー)といった鬼をイメージしたカラーリング。各部ともパーツで色分けされ、素組みで十分な仕上がりになっています。シールは頭部や膝部、武器センサーなどわずか。背部フレキシブルオーガバインダー天(FOBT)に装備されたGNアイズブラスター内部など部分的に塗装が必要です。
ポリキャップはPC-126を使用しますが、腰部や股間部などとわずか。各部関節がパーツによって構成され、関節強度も高めです。内部にはABS素材パーツを使用。背部ユニットが大型ですが、脚底の接地面も広く自立は安定しています。
背部ユニットを外した状態で。
頭部をサイサリスと並べて比較。口元は似ていますが、それ以外は大幅に変更が加えられています。完全新規造形によって鬼のようなスタイルを再現。バイザーに造形された3つの『鬼ノ目』が印象的です。前後挟み込みタイプですが、合わせ目はパーツの組み合わせ部分でモールド化。ツインアイと後頭部センサーはシールでの色分け。
アンテナ裏は肉抜き穴っぽい造形になっています。
バイザーを下げることで左右の鬼ノ目が露出し、「鬼ノ目モード」の再現が可能。鬼トランザム発動時のようなスタイルにすることができます。鬼ノ目はクリアーイエローパーツでの色分けで、パーツが小さいので、紛失には注意が必要です。
鬼ノ目はブラックライトで照らすと発光します。首パーツは胴体と一体で可動せず。
胴体部をサイサリスと並べて比較。胸部はサイサリスから変わらず。腰部は羅刹の肉厚で特徴的な装甲が新造されています。サイドアーマーにはハードポイント(3.0mm穴)が造形。
リアアーマーもハードポイントが造形され、ワイドな装甲に。
腰アーマー裏にモールドなどはなく、全体的に作り自体はシンプル。
股間部もサイサリスと比較。羅刹天では股間部が別パーツ化され、回転可動するようになっています。アクションベース等ディスプレイ用の3.0mm穴も開口されています。
腕部をサイサリスと並べて比較。肩は丸みを帯び、前腕もマッシブな作りに。サイサリスとは全く異なる形状に変化しています。ハンドパーツも新造されています。
肩は前後挟み込みタイプで上部から側面にかけて合わせ目ができます。二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右挟み込みタイプで、後部の一部に合わせ目ができます。前腕左右にはハードポイント(3.0mm穴)が造形。肩と二の腕の接続部が抜けやすいので注意です。
肩は外側に引き出しが可能。
引き出す前は腕を45度程度までしか上げることができませんが、引き出すことで肩に隙間ができ、腕を水平より下程度まで上げることができるようになっています。
サイサリスと同じく手首はスイング可動します。
脚部をサイサリスと並べて比較。全体的な形状はサイサリスから変わらずですが、肘が丸みを帯びた装甲に変化しています。膝の1つ目はシールでの色分け。
大腿部は前後挟み込みタイプで側面に合わせ目ができます。膝から下は四方からパーツを被せるようになっていますが、側面の合わせ目はモールドとしておいても良さそう。膝から分離できないので、合わせ目を消す場合は後ハメ加工などが必要そうです。
ソール部はサイサリスと同じ形状。レッドブラウンベースの毒々しいカラーリングになっています。
脚部内部は見えない構造に。アンクルアーマーは付け根ボールジョイントでフレキシブルに可動します。
背部ユニットをサイサリスと並べて比較。GP-羅刹天はフレキシブルオーガバインダー天(FOBT)やGNリボルバーバズーカを持つ重装甲型ユニットを装備しています。形状こそ似ていますが、サイサリスは肩にバインダーをマウントしているのに対し、羅刹天はバックパックからバインダーが伸びる形になっています。
フレキシブルオーガバインダー天(FOBT)。四方から外装パーツを組み合わせる構造になっていて、合わせ目は各部ともモールド化されています。上部にはGNドライヴのコーンが造形。GNドライヴの脱着ギミックはありません。
表面のGNアイズブラスターは展開が可能。格納されている4つ目が露出します。4つ目は黄色に塗り分けが必要です。
背部にはスラスターが造形。グレーに塗り分けが必要です。先端にはオーガクロー天が造形され、伸縮可能となっています。
オーガクロー天は伸縮部分が回転可動します。
さらに90度程度まで角度変更が可能。クローの3指は展開することができます。
フレキシブルオーガバインダー天は左右に展開が可能。頭部のアンテナが干渉しやすいですが、だいぶ高くまで上げることができます。
前後にもスイングが可能。接続アームは鍵状の接続になっていて抜けないようになっています。
さらに付け根も左右、前後などに可動するなど、全体的にフレキシブルに可動するようになっています。
基部は左右挟み込みタイプで部分的に合わせ目ができます。別パーツで小型バーニアが造形、色分けされています。
背部にはGNドライヴが造形されています。
GNリボルバーバズーカ。サイサリスのアトミックバズーカとGNドライブを組み合わせたような形状。背部ユニットから脱着が可能で、単機武器としても使用可能な武装になっています。
左右挟み込みタイプですが、上下にできる合わせ目は段落ちモールド化されています。
砲口は開口しておらず、左右のセンサーはブルーのシールでの色分け。後部にはGNドライヴが造形されています。
単機で使用するためのグリップは展開が可能。
GNリボルバーバズーカは簡易的なアームによって背部ユニットに接続。アームの内側には肉抜き穴があります。
背部ユニットにマウントすることでキャノン砲のようなスタイルに。装備したGNリボルバーバズーカは前面への展開が可能です。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。HGキットとしてはやや大きめ。羅刹天の全高は18.9mです。背部のGNリボルバーバズーカは省いた大きさなようです。
HGUC GP02A ガンダム試作2号機 (サイサリス)と並べて。どちらも重装甲感がありますが、羅刹天はより造形バランスが良く、カラーリングにも渋さがあります。