BANDAI SPIRITSのオリジナルロボット企画「30MINUTE MISSIONS(30MM)」。電撃ホビーウェブでは随時新製品情報を紹介していますが、この電撃30MM情報局では、サクッとカスタマイズした事例を紹介します。
今回は、「30MM 1/144 bEXM-15 ポルタノヴァ(宇宙仕様)[グレー](発売中 税込1,980円)」(以下、宇宙仕様)に電飾を仕込んで遊んでみました。
1980年代のガンプラブームの時代から、単眼といったらやっぱり電飾ですよね! 子供時代は麦球という、電球の小さいヤツを使っていたものですが、今やLEDで光量も十分、しかも、BANDAI SPIRITSホビー事業部さんから「発光ユニット(白) 2灯式」(税込 2,200円)(以下、2灯式)という便利なものが出ていますので、こちらを使ってみました。
※発光ユニットは、本来キットに組み込むためのオプションですので、利用は自己責任でお願いします。

▲発光ユニット(白) 2灯式。2灯式というだけあって、LEDが2つ生えています。ホビーショップなどで入手可能です。使用する電池はLR44。コンビニだとあるかどうか微妙ですが、電気店などであれば手に入るかと。
さて、まずは宇宙仕様のメインカメラに取り付けます。目玉の3ミリ穴にドリルを通してグリグリと。穴はかんたんに開いたのですが、LEDを内蔵するスペースが意外とないので、LEDをあてがってスペースを見ながら、現物合わせでガリガリと削っていきました。

▲加工後(左)と加工前(右)。使い古しのニッパとデザインナイフを使って、ガリゴリと雑に削り取りました。まあ、表からは見えないのでいいかなと。プロモデラーやうまい人は、こういうところもきっちり工作されていて、すごいなあといつも思いますね。
ある程度スペースが整ったら、2灯式のLEDを穴にあてがって、瞬間接着剤をドバァ! と注入!
……ただ、ホントならば、エポパテのような粘度のあるパテなどを使ったほうがよろしいかと。僕は早く作りたいので、とにかく瞬間接着剤をこれでもかと注入し続け、とりあえず固定されたので、これでいいことにしました。

▲表側から。ポルタノヴァの頭部の3ミリ穴に開けた穴から、LEDがのぞいています。穴がちょっと縦長に見えますが、目の錯覚ではなく実際縦長です。ええ。ドリルで穴を開けるときにやっちゃったんですね。穴を開けるときは慎重に!

▲頭部パーツを前後はめ込んで組み立てました。一見うまく行っていそうですが、実は瞬間接着剤がパーツの合わせ目に少しついてしまい、併せ目に少し隙間ができています。またやってしまった……。一応この後、ヤスリではみ出てしまった瞬間接着剤を削り取ったのですが、パーツそのものも一緒に削り始めそうになったので、頃合いをみて撤退しました。
これにて、頭部の電飾工作は完成です。本来であれば、白いフェイスガードの内側に光漏れを抑える塗装なり銀紙なりを配置したいところですが(特に成型色が白ですし)、点灯させたところそれほど目立たなかったので、いいことにしました。
お次はバックパックです。頭部だけでもいいかなと思ったのですが、光ファイバによる点灯もやってみたいじゃないですか。航空灯なのかセンサーなのかわからないけれど、ちょっとチラッと光るのもかっこいいですよね? そこでバックパックを見てみると……。
バックパックはそもそも箱なので、少しは空間があるかなと思ったのですが、光ファイバを仕込みたい部分は3ミリの受けパーツが配置される箇所なので、受けパーツを小型化する必要がありました。パーツの保持力や堅牢性が犠牲になりますが、「失敗したらもう一個買えば改造用パーツも増えてちょうどいいや」的な。未熟な技術はマネーで解決だ!

▲光ファイバを通してみました。1ミリ径を1本、0.2ミリ径を2本通しています。なぜか? 穴を大きく開けてしまって隙間ができたので、1ミリ1本だけだと、ちょっとガタガタしてしまうからです。でもケガの功名といいますか、メインライトとサブライト的な光り方になって、結果オーライかなと。
次に、LEDを仕込む場所ですが、こちらはバッチリ! バックパック中央に、うまい具合に隙間がありました。
ただ、このままだと光漏れ必至! というわけで、LEDを銀紙で包み込むことに。
光ファイバも設置し終え、これにて電飾関連の工作は完了です。ただ、実をいうとまだ大きな問題が。2灯式の電池ボックスどこに置くか問題、です。電池ボックスを「見えないことにする」という解決策もなくはないのですが、せっかく30MMですし、これまでも射出成形砲とか、セロハンテープの入れ物などを作ってきたので、今回もどうにか一緒にしたいもの。
一番カンタンで見栄えもしそうなのは、電池ボックスに3ミリの穴を開けて本体とジョイントで繋ぐことなのですが、うーん、ちょっと安全面的にもなあ……と。実際、電池は下手すれば火が出ますからね。通電するものを加工してしまうことにためらいが。
ならばと考えたのが、豊富なアーム系の部品が特徴の宇宙仕様なので(宇宙仕様はホントにジョイント穴なども多くて素晴らしいですよね!)、うまく「掴ませる」ことができないかなあ……と、いろいろいじった結果がこちら。
電池ボックスから出ているコードも、なんとなく「宇宙な感じ」がするのではと……どうでしょう?
これにて、宇宙仕様の工作は完成となりました。発光部にクリアーカラーを塗装したり、目に関しては別カラーを取り付けても楽しそうだなと感じた次第です。組み換えのみならず、せっかく自由な30MMなので、いろいろと遊んでみてはいかがでしょうか?

▲ちょっとオマケ的な。ポルタノヴァの胴体って、上下逆にするとパンダというかカニというか、そんな感じに見えるなあ……と思い、腰部に逆に取り付けてみました。口に見える部分は赤を塗ってみました。脚部は宇宙仕様のバックパックに接続されるポルタのノーマルの脚部パーツを使って短足にしています。工作の合間に遊んでいたのですが、こういう組み合わせはホントに楽しいですね~!
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