
今回は「HGUC ガンダムピクシー」のガンプラレビューです。

機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079に登場し、ボルク・クライが搭乗したガンダムピクシーがプレミアム・バンダイ限定で初キット化されました。
原作は1995年に発売されたスーパーファミコンのゲームソフトという事で、奇跡のキット化になります。
最新フォーマットであるHGUC陸戦型ジムの関節を一部使っており、外装はなんと全て新規造形になります。
今回はそんなバンダイさんどうしちゃったの的キットをガッツリとご紹介します!

HGUC ガンダムピクシー
ついに発売されたHGUCガンダムピクシー。
HGUC陸戦型ジムの関節ランナーが同梱しますが、武装・外装・特徴的なビームエフェクトパーツが全て新規なので、流用キットとは言えない豪華な内容になっています。

いつものプレバン白黒組み立て書とシール、それにザクレロののエンブレムに酷似したハート型のマーキングシールが付属します。

そして完成したHGUCガンダムピクシーがこちらになります。
※今回は完全素組みです

プロポーションがマッシブで手足一部のカラーリングが薄いパープルになっています。
大河原先生のデザイン画を少し現代風にしたようなシルエットになっているのではないでしょうか。


当時の地球圏最速って設定が激熱です。ハァハァ……
武装はいずれも近距離戦を考慮したようなビーム・ダガー、90mmサブマシンガンのみと男のロマンが詰まっているぞ……。

腕は水平以上、開脚も真横まで動きます。立ち膝もできますがデザイン上腰はそこまで回転しません。
同じ関節を使っているだけあり、可動範囲はHGUC陸戦型ガンダム(新)と同じと思っていいと思います。

ガンダムピクシーの頭部。柔道部に入ったストライクみたいな顔……(*´ェ`*)
そしてお気付きの方もいると思いますが、組んでる時あまりに興奮してアンテナを折ったので修理していますw
こんなミスしたの久々だわ……どんだけ興奮してんだよ……

頭部は左右挟み込み構造なので後ろ側に合わせ目が出ます。
上部は別パーツを上からかぶせる形なので合わせ目は出ません。

先述したように胴体がHGUC陸戦型ガンダム的構造をしており、パーツ分割による色分けが優秀で、

上半身は多少前後に可動します。

ガンダムピクシーのアイデンティティーであるハート型のマーキングシールがいい感じですね。
シンプルなバックパックのスラスターも色分けされています。

襟付近のパープル部分はシールで補います。胴体(青い部分)の上部・側面に合わせ目が出ます。
肩の上部にも合わせ目が出ますが、ここはそこまで目立たない配置になっています。

胴体内部ポリキャップが前方に突き出るので、かなり前方まで肩が可動します。
写真のように腕組みだって余裕。

腕は合わせ目なし設計。肘付近の白い三角はシールで補います。
肘関節の可動域が素晴らしい。

サイドアーマー両側にはビーム・ダガーの柄がマウントされています。
引き抜いてもアーマー内部がちゃんと造形されているので見栄えがいいです。

リアアーマーには90mmサブマシンガンをマウントできます。
サブマシンガン凸部分をはめこむだけのシンプルな構造ですが、接続強度は及第点といった感じ。そこまでポロリしませんでした。

足裏の肉抜きは少なく、ほぼ無いといってもいいぐらいです。
オリジン以外の最近のHGは足裏の肉抜きが多いのでここは嬉しいポイント。

ちなみに脚部も合わせ目無し構造です。
ふとももは前後はめこみ式で段差が出ます。ふくらはぎは段落ちモールドのようになっているので合わせ目が出ません。

アンクルガードも合わせ目なし。
というかこのガンダムピクシー、合わせ目に関してはとんでもなく優秀です。

つまさきは可動します。
アンクルガード上の脚先端グレー部分はシールで補います。

それではビーム・ダガーを装備させてみます。

ガンダムピクシー、ビーム・ダガーを抜刀!
ゲームデザイナーの神谷春輝氏いわく、モチーフは忍者との事。

このピクシー、アクションベースでポージングすると更にかっこよくなる印象です。


ビーム・ダガー用のビームエフェクトパーツは通常用と斬撃用のものが付属。

斬撃用ビームエフェクトパーツをつけてみました。
うぐっ……

カッケェ!
斬撃エフェクトの形状が躍動感に溢れていて、かなりかっこいいと思います。

お次は90mmサブ・マシンガンを装備させてみます。

90mmサブ・マシンガンは新規造形で合わせ目アリ。

外伝系ならではのポーズがガンガン決まります。
ゲームや漫画原作の宇宙世紀作品って独特の魅力があるよね。



90mmサブ・マシンガンとビーム・ダガーで。

90mmサブ・マシンガンは構造が特殊で、トリガーに指をかけた専用のハンドパーツが左右付属します。
そして写真のように「リアアーマーにマウントする用」「サブマシンガン形態用」「銃剣用」と三種類に組み換えが可能となっています。
今回特に感じたのは、このトリガーに指をかけた固定ハンドパーツの発想はすごく良いのではないかという点。
今までは武器を持ち替えるたびいちいち指パーツを外し、持たせてもポロリする事がありました。
更に最近ではトリガー形状自体が省略されていたり本末転倒な事も起きていて、どうにもスッキリしない部分でしたが今後は是非この仕様でいってもらいたいと思いますぞ……。

90mmサブ・マシンガン+ビーム・ダガーの銃剣形態。



HGUC ガンダムピクシーの感想という事でHGUC ガンダムピクシーのご紹介でした。
色分けは優秀で「顔横ダクト・襟付近・前脚の膝下」等シールで補う箇所も部分塗装しやすい箇所なので塗装派モデラーさんにも親切設計。
合わせ目に関しては後頭部、胴体(青部分)、肩上、90mmサブ・マシンガンのみであまり目立つ箇所にはない印象です。
特に良いところは可動域が優秀で斬撃のビームエフェクト形状に躍動感があり、先述した通りサブ・マシンガンまわりが楽に組み換え可能なので武器の持ち替えが容易にできストレスフリーな点。
ピクシーをデザインした大河原先生のマッシブなプロポーションが好きなら間違いなくオススメです。