【30MS SIS-V00 ライディラ[カラーA]】
開発・発売元:BANDAI SPIRITS
発売日:2025年8月8日
価格:3,300円
ジャンル:プラモデル
サイズ:全高約145mm
BANDAI SPIRITSのガールズプラモデル「30 MINUTES SISTERS(30MS)」の最新のオールインワンアイテム「30MS SIS-V00 ライディラ[カラーA]」が8月8日に発売された。着脱可能なジャケット姿に、ヘルメットとスケートボードを備えたスポーティーなシスターで、そのルックスの再現にいくつかの新設計が見られる。
戦闘よりもエクストリームスポーツのポーズが似合うシスターのサンプルキットをBANDAI SPIRITSより提供いただいたので、そのレビューをお届けする。
切れ長の目とスポーティーなスタイルが印象的なシスター
これまでの30MSシリーズはコラボアイテムやオプションパーツセットなどを除くと、どちらかといえばSFやファンタジーを思わせるスタイルのものが多かった。それらと比較するとこのライディラは、未来のスポーツギアといった雰囲気のデザインで、ちょっとカジュアルなテイストが入っているのも新しく感じられる。付属のヘルメットとボードは装備扱いで、アームドモードは存在しない。
組み立ては頭部から。ライディラはヘルメットを被るギミックがあるシスターだが、被るための設計はヘルメット側にあるので、頭部自体は従来のものと同じ設計だ。ヘアスタイルパーツはパープルカラーのハネのあるショートボブでスポーティーなスタイルによく似合っている。
胴体は丈の短いジャケットを着脱できるのがポイント。背中側のパーツで固定されていて、それを取り外せば簡単に脱ぐことができる。バストサイズは意外に大きく、ジャケットはそれに合わせた形になっている。
腕は上腕部分がジャケットの袖で、脱がせるときはパーツの交換が必要だ。リングや袖口のパーツには向きがあるので説明書をよく見て組み立てよう。肘関節の一方は上腕の黒い部分のパーツと一体化した設計になっている。手首は4種類で、ヘルメットを持つための専用手首もある。
脚部は七分丈のパンツスタイルで、ハイカットのブーツを着用したデザイン。足裏には「リシェッタ(フリージアウエア)」で採用された収納式のジョイントがあり、これを起こすことでボードを固定する仕組み。さらに3mmのジョイント穴もあるので、オプションパーツセットの19や20に付属するインラインスケート風のパーツを取り付けることも可能だ。
スポーティーかつグラマラス。ジャケットを脱がせると印象が結構変わる
全身を組み立てたらライディラが完成。スポーティーなスタイルでありながら、谷間が見える胸元やジッパーを下ろしたお腹など、セクシーなポイントもちゃんと押さえている。ジャケットはライディラの体型に合わせて設計されているものの、サイズが合えば他のシスターにも着用できる構造となっている。
装備はヘルメットとボードだ。バイザーのあるヘルメットは「スティプラ=ステロイ(アルディートフォーム)」や「30MM」の「アチェルビー(TYPE-D)」などがあり、クリアパーツのバイザーはそれらと同様かなり透明度が高い。傷がつくと目立ちそうなので扱いは要注意。ライディラに被せる場合は顔の内部パーツとフェイスパーツをそのまま取り付け、前髪を交換すればOK。バイザーとひさしの部分は角度を変えて差し替えれば、顔出し状態にもできる。
ボードはウィールのあるスケートボードタイプで、上面に5つ、裏面に4つの3mm穴があり、足裏のジョイントをはめ込むことで固定して、トリックを繰り出すポーズを取れる仕組みだ。
ジョイントでボードを固定してからポーズを取るのは意外に難しいので、足の形を決めてからボードを取り付けるのが確実。エアトリックは実物の写真などを参考にしてみると、かなり格好いいポーズが取れるはず。予想した通り、オプションパーツセット19・20のスケート風のシューズパーツはバッチリ決まり、ハイカットブーツにもよく似合っている。ボードよりもトリックのポーズが取りやすいのもポイントだ。
スポーツガールという30MSの新たな選択肢として登場したライディラ。ヘルメットがあることで「30MM」の「エグザビークル」などの乗り物とも相性がよさそうだ。アームドモードを絡めたカスタマイズの楽しさは30MSシリーズ不変のものだが、このライディラのような、シンプルに動かして楽しむことを優先したラインナップも個人的には大歓迎で、SFやファンタジーとは違った路線にもどんどんチャレンジしていただきたいと心から思っている。