【30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON RaD CC-3000 WRECKER ミルクトゥース】発売元:BANDAI SPIRITS
価格:3,850円
発売日:2025年6月21日
ジャンル:プラモデル
サイズ:全高135mm
「30 MINUTES MISSIONS」シリーズで「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」に登場するACのプラモデル化が2024年からスタートしています。本記事では2025年6月21日に発売となる最新キット「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON RaD CC-3000 WRECKER ミルクトゥース」をレビューしていきます。
RaD製フレームパーツを使用した高剛性AC
今回紹介する「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON RaD CC-3000 WRECKER ミルクトゥース」はフロム・ソフトウェアが展開するアクションゲーム、「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」に登場する中量型二脚ACです。パイロットはオーネスト・ブルートゥ。元々は本機のメーカーであるRaDに所属していましたが、作中での登場時はRaDに敵対する「ジャンカー・コヨーテス」という組織のリーダーとして立ちはだかります。
本機のフレームパーツにはRaD製重機ACのパーツを採用しており、戦闘能力は低い反面、圧倒的な防御性能を持った機体です。各種武装は右腕部に火炎放射器、左腕部にチェーンソーを装備しています。武装は肩部にも搭載されており、右肩には分裂ミサイルを、左肩には拡散バズーカを装備しています。
キットでは、各部の接続ジョイントは「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」シリーズと共通の仕様となっています。シリーズの各種キットと組み合わせることで、ゲーム中同様に好みのACにカスタマイズする「アセンブル」ができます。
重機らしく各部メカニズムが露出したデザイン
本キットのパーツ構成はこれまでのBANDAI SPIRITS製キットと同様にA1、A2ランナーが多色成形ランナー、その他が単色成型ランナーです。各種ランナーは全て1枚ずつ付属しています。また、これまでの「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」シリーズのキットと同様にミルクトゥースのマーキングシールが付属します。
頭部パーツ「HC-3000 WRECKER」
頭部パーツの可動はこれまでのボールジョイントではなく軸による可動です。また、フェイス部分のデザインは装甲板が張られたものです。
胴体部パーツ「CC-3000 WRECKER」
本機の肩部武装接続ジョイントにおけるデザインはクレーン等重機を思わせるデザインです。また、胸部等には動力パイプのモールドも確認でき、これまでの装甲に覆われた戦闘メカとしてのデザインではなく大型重機を思わせます。
腕部パーツ「AC-3000 WRECKER」
これまでの「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」シリーズキットではハンドパーツのマニピュレータが人体と同じ5本指を採用したマニピュレータとなっていました。ミルクトゥースのマニピュレータは指のないクランプ型のマニピュレータです。また、肩部関節には可動時にシリンダーが連動するギミックが搭載されています。
脚部パーツ「2C-3000 WRECKER」
本機の脚部パーツは重機らしい無骨なデザインです。また、膝関節の可動時には大腿部と脛部のシリンダーが連動します。また、膝関節は約30度程可動します。狭い可動域ながら、膝部分の突起を活用することで膝立ちポーズは可能です。
ブースタ「BC-0400 MULE」
本キットに付属するブースタは角型ノズルを持つデザインです。パーツ数は2パーツ構成で、左右共通形状です。
これにてミルクトゥースの素体を構成するパーツは全て完成です。一体化してミルクトゥース素体を完成させます。各部の接続はこれまでのキット同様に頭部は軸接続、その他はボールジョイントによる接続です。
大型の手持ち武器がインパクト大。武装類の組み立て
火炎放射器「WB-0000 BAD COOK」
ここからは武装を制作します。本機の右腕武装は火炎放射器を装備します。本機の火炎放射器はこれまでの右腕武装と比較しても大型の武装となります。パーツ数は9パーツにて構成されており銃口部分の開孔は省略されています。
チェーンソー「WB-0010 DOUBLE TROUBLE」
本機の武装の中で最も特徴的装備ともいえるチェーンソーは収納状態と展開状態の2種類が付属しています。収納状態、展開状態にて刀身部分等一部パーツは共通パーツです。
分裂ミサイル「BML-G2/P19SPL-12」
本機の武装は両腕部に射程の短い武装が採用されているため、肩部武装は遠距離攻撃可能な武装が付属します。右肩装備の分裂ミサイルは全13パーツにて構成され、本キットでは右肩にのみ装備可能です。
重機ACの無骨なシルエットをもつ中量二脚型AC
ここからは完成したミルクトゥースを見ていきます。各部のデザインは重機ACらしくシリンダーや動力パイプが露出したこれまでにないデザインです。機体配色も一般的な重機に近い黄色をベースとした配色となっており、ハンドパーツもクランプ型マニピュレータとなります。
ミルクトゥースの頭部パーツはレンズ部分が見えず、装甲板が前面に張られたデザインです。可動は軸可動により角度調整が可能です。
本機の脚部パーツは膝関節の可動時には大腿部と脛部のシリンダーが連動します。また、膝関節は突起を活用することで膝立ちポーズは可能です。
右腕武装の火炎放射器はライフルよりも大きく迫力ある造形です。また、別売りの武器ラックに取り付けるためのジョイント孔があります。
左腕武装のチェーンソーは収納状態と展開状態を選択して再現可能です。展開時は本機の武装の中で最も大きいサイズとなっています。
肩部武装は角度を変更することでポージングに表情をつけることが可能です。
最後に同日発売となる「30MM オプションパーツセット ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON WEAPON SET 05」と「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON BALAM INDUSTRIES BD-011 MELANDER」を使用してオリジナルカスタマイズをしてみました。各部ジョイントは全て共通となっているため各種パーツを差し替えてアセンブルを楽しめます。
今回制作したミルクトゥースはこれまでの30MMシリーズのACにはなかった無骨なデザインとなっていました。腕部、脚部にはシリンダー連動ギミックが採用され、可動させるだけでも楽しめます。
また、ハンドパーツはクランプ型マニピュレータを採用することで、より重機のような印象を強めています。もちろんこれまでの30MMシリーズのACと合わせてアセンブルすることもできるので、特徴的な武装や重機のようなデザインを生かしてカスタマイズの幅を大きく広げてくれるキットとなっていました。