「英雄」の最期 見届けてあげるわ!!
かつて本誌で連載された『SEED MSV』のなかでも1、2を争う人気を誇るソードカラミティが、FULL MECHANICS カラミティガンダムのバリエーションキットとして発売された。本誌2004年10月号の付録として展開された、HG カラミティガンダム対応「ソードカラミティ改造キット」から20年(!)。1/100スケールでは初のプラキット化を果たした本製品は、肩、ふくらはぎや各種武装といった装備をハイディテールな新規パーツで造形。フレキシブルに動く関節と合わせて、外伝漫画などで披露した派手な剣戟が再現できる力作となっている。作例はレナ・イメリアが搭乗する初号機カラーをチョイス。「未塗装で作れるバリエーション機」を「わざわざ全塗装で再現する」という、付録キットの件を知る人はニヤリとする配色で仕上げてみたぞ。
ども! アーリーチョップ!です。今回製作したのは『機動戦士ガンダムSEED MSV』から、本誌読者にとっては馴染み深いであろうソードカラミティ。FULL MECHANICS カラミティガンダムをベースに外装の一部と特徴的な2本の対艦刀を新規造形したこのキットを、素材の良さをさらに引き立たせるように改修しました。
■製作
まずは肩装甲正面。肩上の追加装備に対して若干のボリューム不足を感じたので周りにプラ材を貼り込んで大型化。また同様に腰部フロントアーマーも周囲にプラ材を貼って大型化し、気になっていたセンター・サイドとの隙間を埋めて各装甲のつながりを修正しています。
また細かな部分ですが、新規パーツの手首装甲は動かした際の隙間がやや気になったので細目のビニルパイプでディテールアップ。全身の装甲裏(特に腰周り)パーツも大きめの肉抜き穴が開いていたので、プラ材やジャンクパーツでディテールを追加しつつ埋めています。
■カラーリング
過去に赤いソードカラミティの1/100作例が掲載済(編注:本誌2021年8月号掲載/仲井望作)なので、今回は初号機カラーで塗ることに。設定画のままだとかなり派手な配色だったので全体的に渋めの方向で色味を調整しています。黄色部分をゴールドに変更したことと相まって、より重量感のある仕上がりになりました。
全体の雰囲気に合わせて派手めな色のコーションは使用せず、自分がデザインしたチョップデカールC2の新色オレンジをメインに色味と情報量を増やしています。以下、カラーレシピです。
青緑=65番 インディブルー70%+6番 グリーン20%+40番 ジャーマングレー10%
紺=14番 ネービーブルー95%+ガイアカラー Ex-ホワイト10%
赤=79番 シャインレッド85%+ガイアカラー Ex-ブラック5%+Ex-ホワイト5%+CR2番 色ノ源 マゼンタ5%
白=Ex-ホワイト90%+11番 ガルグレー10%
金=ガイアカラー Ex-ゴールド
フレーム1=ガイアカラー メカサフ ライト80%+ジャーマングレー10%+58番 黄橙色10%
フレーム2=メカサフ ライト70%+ジャーマングレー20%+黄橙色10%
刀身メタリック=ベルテクス ブラストダークアイアン+ベルテクス バーニングブルーでグラデーション塗装
FULL MECHANICS
ソードカラミティガンダム
製作・文/アーリーチョップ!
FULL MECHANICS ソードカラミティガンダム
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●6050円、受注終了●1/100、約18cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム