手頃なサイズ&差し替え変形という仕様でキット化されているHGマクロスシリーズ。
今回はマクロスFよりYF-29 デュランダルバルキリー(早乙女アルト機)がキット化されました。
価格は4,400円でスケールは1/100となります。
付属品はガンポッド、ナイフ、右敬礼手、左平手、右キラッ手、右銃持ち手、
ガンポッド懸架ジョイント、差し替え変形パーツ&ランディングギア、そしてランナーレスのスタンドが付属します。
シール類ですが細かいホワイト、ブラック、レッド部分やSMSのロゴ、
キャノピーのフレームなどを補うネーマーシールが付属します。
より細かいマーキングの再現やシールの段差などが気になる方向けに水転写デカールも別売ですが同時に用意されています。
ランナーの都合でアンテナや上腕、手首などのパーツが余剰となります。
以前紹介したYF-19に続きHGでキット化されたYF-29 デュランダルバルキリー。
劇場版マクロスFサヨナラノツバサで早乙女アルトが乗り込む機体です。
1/72メサイアバルキリーなどと違い、今回もHGという事でパーツを大胆に交換する差し替え変形となっています。
まずはバトロイド形態からの紹介となります。
カラーリングはホワイトとレッドがメインのカラーリング。
デュランダルらしいスマートなプロポーションで立体化されています。
キットの作りですが今回は関節はKPSでABSやポリキャップは使われていません。
また差し替え変形のため繊細な部分は少なく、遊びやすさもあるキットとなっています。
背面は主翼やビーム砲などがあるため結構ボリュームがありますがしっかり自立可能です。
キットの配色ですが元が複雑な配色という事もあり、SMSなどのマーキングも含めシールで補う所は多いですが
それでもかなり細かく再現されていました。
肩や脚部なども足りない所はあるものの、イメージに近い配色で再現されています。
頭部アップ。頭部はクリアパーツが2色使われたなかなか豪華な作り。
側頭部の赤ラインなどはシールがありますが機関砲部分などは塗装が必要です。
クリアパーツですがパールが入った軽いメタリックのクリアパーツです。
蛍光パーツなので十分明るく見えました。
またキャノピーなども含め若干色味が変化する偏光仕様となっています。
本来は複雑にフレームが折りたたまれた胴体も差し替えのため扱いやすくまとまって作られています。
こちらもラインの一部はシールでの再現となりますが
背面にあるバトロイド時のキャノピーもしっかりクリアパーツが使われています。
もちろん胸部のフォールドクォーツにもパール仕様のクリアパーツが使われていました。
背面の主翼周りやビーム砲周り。
主翼の白ラインはある程度再現されていますが先端の翼などはシールです。
また尾翼の黒ラインやマーキングもシールでの再現となります。
隠顕式連装MDEビーム砲は前後スイングの他回転も可能。
ただ砲身が細いため砲口は開口されていません。
肩もマーキングなどはシールですが大部分の配色は再現されています。
マイクロミサイルランチャーのハッチは差し替え無しで再現。
弾頭は一体成型なので塗り分けされておらず取り外しも出来ません。
腕部は合わせ目がディテール化されています。
手首の握り手は持ち手も兼ねます。
左腕にはシールドが装備可能。
シールド先端は開閉可能でナイフを収納できます。
表面は単色で細かい色分けはシールで補います。
股関節はBJですがBJの受けがスイング可能な構造で開脚幅を広げられます。
細長い脚部ですが大腿部や膝など細かいラインなどはやはりシールでの再現となります。
あまり気になりませんが後ろから見ると装甲の裏側に若干肉抜きあり。
こちらのマイクロミサイルランチャーも差し替え無しで回転&開閉が可能。
ただやはりこちらも弾頭は一体成型となります。
足首は変形の都合で閉じる事が出来ますしノズルなども再現されています。
可動範囲ですが首の自由度が高めで腰もあるていど前後にスイング可能。
胸部は左右にも回転できますし、腰の回転軸を使えば大きく胴体を横に曲げる事もできます。
肩はBJですがスイング軸もあるため十分動きます。
脚部は脛が長いデザインですが膝は120度ほど曲がります。
足首はBJなので接地は並でした。
武器を装備させて。
今回は重量子ビームガンポッドが付属します。
また3mm軸のスタンドもあるので浮かせて飾れますが細かい角度調整は出来ません。
銃持ち手は右手のみとなりますがしっかり保持可能。
主翼ユニットですが後ろ側にある程度逃がせる構造なのであまり干渉は気になりません。
ガンポッドですがこちらは単色でシールなどもないため砲口など一部は塗装が必要となります。
シンプルな分割なので一部合わせ目は出ます。
また平手も付属するため左手を添える事もできます。
砲身を引き伸ばし、バレルの取り付け位置を変える事でバーストモードになるギミックもあります。
バレルは取り付け位置を変更するタイプなので勝手に閉じる事はありません。
肩もよく動くため構えやすい作りです。
また敬礼用の右平手や
キラッ用の右手も付属。
様々なポーズに対応出来ます。
マイクロミサイルランチャーのハッチを展開。
こちらも特にロックなどはありませんが今のところ勝手に閉じるような事は無かったです。
シールドは角型のダボのため回転などは出来ません。
アサルトナイフは1パーツで再現されグリップの片側に肉抜きあり。
刃もあまり尖っていないので好みで鋭くすると良いかも。
隠顕式連装MDEビーム砲はスイングと回転が出来るので自由度は高く遊びやすくなっていました。
前編はバトロイドを紹介しましたが後編ではガウォーク&ファイターを紹介します。
まずは胸の装甲パーツを外し、大腿部のインテークカバーも外します。
そして上半身から腕部ユニットと主翼ユニットをそれぞれ分離させておきます。
主翼ユニットですがまずはビーム砲の砲身を縮め
後ろ側に倒し収納。
さらに主翼を引き伸ばします。
主翼は差し替え無しで収納されています。
さらにエンジンポッド外側に付いている翼を展開し尾翼も起こします。
下半身ですがまずは太腿と引き伸ばし膝カバーを倒したら
ガウォークにするため膝を逆関節にします。
その後に分離させておいた腕ユニットを取り付けます。
ファイター&ガウォークのの機首ユニットは別になっているので
股関節部分に接続しておきます。
あとは変形させておいた主翼ユニットを被せ
ガウォーク&ファイター用の頭部パーツを取り付け
外しておいた胸部パーツを再度被せて完成です。
これでガウォーク形態の完成となります。
太腿に軽く回転できるロール軸があるためある程度ハの字にして立つ事ができます。
差し替えはYF-19と同じく大胆なユニット交換のため細かい作業はあまり必要とせず意外と気軽に変形可能。
キャノピーはパール&偏光素材です。
内部も再現され着座姿勢のアルトフィギュアもあります。
ガンポッドを持たせて。
こちらも底面に3mm穴があるので簡単に浮かせて飾る事ができます。
割り切った構造なので特に外れやすかったりするパーツもなく遊びやすいのはバトロイドと変わらず。
この状態でもマイクロミサイルランチャーのハッチやビーム砲の展開は可能です。
ガウォーク形態から一度腕部や主翼ユニット、胸部装甲などを外し、画像の白いファイター用パーツを取り付け後端部にシールドを取り付け、
再度腕部ユニットを除いたパーツを取り付ける事で
腕部収納状態のガウォークも再現可能です。
収納された腕部の造形も軽くありますがパーツ自体は結構簡素な作り。
ガンポッドはジョイントを使う事で下部に懸架できます。
ガンポッドジョイントにも3mm穴がありこの形態やファイター形態でスタンドを使う事ができます。
そしてファイターですが腕収納状態のガウォークから脚をたたむのですが
脹脛のカバーを浮かせる事でロックが外れ、足首を縮める事ができます。
縮めたら脹脛カバーを閉じる事で再度ロックされあとはつま先とカカトをたたみ
後ろに伸ばすだけです。
太腿部分にあるガウォーク時に折れ曲がる部分ですが、ファイター時でもピッタリは閉じず若干隙間が開きます。
ファイター時で使わないパーツ。
頭部を含めた胴体フレームと腕部やカバーが余剰となります。
これでファイターの完成。
機首にあるカナードや前進翼、それに翼にもあるエンジンポッドが特徴的で
シャープで攻撃的なデザインになっています。
機体も薄く鋭く仕上がっていて大胆な差し替えによって複雑な手順を飛ばした変形が可能。
他の形態同様扱いやすくなっています。
一部パーツを差し替える事でランディングギアも再現可能。
ある程度割り切った作りですが再現できるのは良いですね。
両足の他に主翼にもエンジンがあり、合計4基装着されているのが特徴的です。
主翼のエンジンポッドはノズル内部も造形され回転も360度回転可能。
もちろんビーム砲も展開可能ですが、動かしていたらちょっと緩くなって支柱が倒れやすくなってしまいました。
多少個体差もあると思いますがいずれ調整が必要になるかも。
プレミアムバンダイでスーパーパーツも後日受注されるそうです。
最後にHG YF-19やHGUCガンダムとキットサイズの比較。
マッシブだったYF-19と違いスマートな印象で結構高さがありました。
以上HG YF-29 デュランダルバルキリー レビューでした。
マクロスFからではメサイアを飛び越してデュランダルからリリースとなりました。
今回もHGという事で割り切った差し替え変形となっていて各ユニットごと入れ替える作りになっているため
簡単かつあっという間に変形可能になっています。
翼やビーム砲などのヒンジなどわずかに繊細な所はありますがそれでも各形態はかなり扱いやすくなっていて気軽に遊べるキットになっています。
さすがに細かいマーキングやラインはシールですが色分けも極力成形色で再現され偏光仕様のキャノピーなども良い質感でした。
スーパーパーツセットも発売されるようなのでそちらも合わせればさらに楽しめるキットになりそうですね。
・バトロイド編はこちら
これでバトロイド編は以上となります。