MFS-3 3式機龍 改
「3式機龍 改」は、品川でのゴジラとの決戦において、大きな損傷を受けた機体を大規模な改修によって修復したものである。
実に37%にも及ぶ大きな損害を受けた3式機龍だが、特に欠損した右腕を始めとした、大掛かりな改修を施されているのが特徴。
腕部には「4式レールガン」、背部には小型多機能化した「バックユニット」を装備している。
損失した右腕は可変式ドリルアーム「スパイラルクロウ」へと換装され、格闘能力を大きく向上させている。
そして、「3式絶対零度砲(アブソリュート・ゼロ)」は、予算の関係上修復を行うことが出来なかったため、新たに「3連ハイパーメーザー」へと換装されてた。
ということで、「3式機龍 改」です。
本体部分はほとんど流用ながら、ゴジラとの決戦で欠損した右腕、胸部を新規パーツとしてセット。
加えて、重装型において装備されるレールガン、バックユニットも新規造形。
元々、完成度の高かったキットなだけに、さらに豊富なオプションでギミックの充実化を図っています。
一方、色分けが以前より少なくなり、設定配色を再現するには塗装が必要。
製品の詳細な仕様に関しては下記リンクと併せてご覧ください↓
頭部
頭部は前作と全く同じ。
可動範囲に関しても、特に変化は無し。
今回はボーナスパーツとして、熱線で破壊された右目を再現した「クラッシュヘッド」が付属しますが、詳細は後述。
肩部
左肩に関しては変更無し。
両腕は「4式レールガン」に変更。
以前の「0式レールガン」と比べ単色成型となり、ギミックも設定通り大半がオミット。
砲身はシルバーで塗装推奨ですが、マスキングは簡単なので、気になったら試して頂ければと思います。
腕部
左腕部は変化ありませんが、補修された右腕は新規造形。
急ごしらえ感満載の、継ぎ接ぎだらけのデザインを完全再現。
ちなみに、余剰パーツの関係で通常の右腕も組めます。
可動に関しては、ショルダーアーマーに突起がある関係で、可動範囲は前より狭まってしまった印象。
肘関節の可動域は変わりありません。
腕周りは剥き出しのタービンが特徴的。
細部のモールドもシャープに再現。
右手首も角ばった刺々しい形状へ変貌。
右手首は、ドリルに変形した「スパイラルクロウ」再現用パーツが付属。
胴体
胸部装甲は、血管のように浮き出たパイプを新たに造形化。
それに合わせ、ディテールの一部も変更。
外観だけでなく、胸部装甲裏側も変化しており、捕獲用の爪が増設された仕様。
劇中において、破損したアブソリュート・ゼロは「3連ハイパーメーザー」へと変更。
爪部分は差し替えで展開。
終盤にて活用された胸部装甲の爪は、差し替えながらシリンダー部分等を精密に再現。
バックユニットは新規造形。
各部造形やディテール等は精緻に表現。
ロケット弾の発射口に関しても、細密なモールドで表現。
ミサイルランチャーは単色成型で、ハッチの開閉等のギミックは無し。
背面はスラスター等が再現。
スラスターユニットに関しては、本来はシルバーながら、キットでは単色成型。
スラスターユニットは可動式。
また、バックユニットは左右とも分離可能。
下半身
脚部の構成に関しても変更は無く、ボリュームある曲線主体の脚部。
股関節はボールジョイント接続で、ラバーパーツの使用で可動にも配慮された構造。
大腿部のバーニア展開ギミックは健在。
尻尾
尻尾の依然と同じ構成ながら、今回は若干ジョイントの抜けやすさが解消されている印象。
相変わらず組み上げるのに根気が要る箇所。
高機動型
各種武装を排除して、高機動形態へ移行。
【重装型】から【高機動型】への移行は、背ビレは首筋のみ差し替えが必要。
バーニアはボールジョイントで可動。
尻尾同様、完成までが厳しい箇所。
オプション
今回は新規パーツとして、右目付近の外装が損傷した「クラッシュヘッド」が付属。
コンパチ式ではなく選択式なため、合わせ目を消すとなると、どちらか一方しか再現不可能。
ちなみに、ディテールが確認しやすいよう、下の画像では軽くウォッシングと塗装を施しています。
破損部分は、溶解した外装や内部メカを精密に再現。
スパイラルクロウは、PVC製のものが付属。
シャープに造形されているものの、PVCなので曲がったりとクセが付きやすいのが欠点。
ハンドパーツは二種類付属し、指の微妙な広がりで差異を表現。
旧版との比較
ぱっと見違いはないものの、最大の変更は成型色の変更。
今回はより赤味を帯びた暖色系のシルバーへ。
しかしながら、この成型色の変更で双方のパーツの交換が不可能に。
塗装すれば問題ありませんが、素組み派にはデメリット。
アクション
ということで、「アオシマ 3式機龍改」でした。